2017年10月15日(日)2日前から秋雨が続き、小さな秋を楽しむ自然観察会は傘を差して行われました。
この雨のため沢の水かさが増してしまい、また道の状態が悪くなっていたため、金剛の滝へのルートを外して実施しました。沢を徒渉できるように敷石などを事前に整備していましたが、滝をご案内できず残念でした。
武蔵五日市駅に午前9時に集合し、20名の参加者を迎えて3班での観察会となりました。

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小峰公園では、秋の花や実を観察し、廣徳寺では静かな古刹の雰囲気とタラヨウの木などを観ました。また、休憩所やルートの途中で、五日市地域の地形や地質の話、昆虫や食物連鎖などの話、降水確率などの気象の話を聞きました。
五日市郷土館にて、15時頃に解散となりました。
今回は状況の良くない中のハイキングとなり、お疲れ様でした。

咲いていたのは、ツリフネソウ、ミゾソバ、イヌタデ、アキノキリンソウ、キバナアキギリ、ヤブミョウガ、コウヤボウキ、ノハラアザミ、アズマヤマアザミ、シロヨメナなど
実のついていたものは、ヤブラン、シオデ、クサギ、ゴンズイ、ガマズミ、ムラサキシキブ、ヤブムラサキ、テイカカズラ、カラスウリ、ノブドウなど
ツチグリが開いていました。

写真: 小峰公園、廣徳寺のイチョウ、ゴンズイの実、ミゾソバ

世界環境月間の6月、2017年6月4日(日)に新緑の高尾山で行われたクリーンキャンペーンの写真による速報です。

初夏の爽やかな日に、50名の一般参加者と都岳連会員13名の63名の参加者、およびスタッフにより、自然に優しい山歩きをアピールしながら清掃山行を行ないました。

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高尾山山頂付近の終点では、気象の話、携帯トイレやストックのキャップ使用などの話があり、感謝状をお渡しして解散となりました。
参加者の皆さま、自然保護指導員の皆さま、ご協力ありがとうございました。


ゴミ拾いをしながら観察すると、サイハイランやイチヤクソウ、セッコク、テイカカズラやウリノキなどの花が咲いていていました。ウグイス、ホトトギスの鳴き声も聞かれました。

閉会式の後に、希望者により奥高尾まで自然観察とクリーンキャンペーンを行いました。 城山からは、日影沢林道を下りるコースと相模湖に下りるコースに分かれて行ないました。
途中の桜の木に付いたテイカカズラが花をびっしりと咲かせ、ヤマボウシも雪が積もったように花を咲かせていて皆さんが感激していました。

また、この日は全国一斉の環境調査が行われ、自然保護委員会では日影沢と琵琶滝、御前山で水質調査を行ないました。

ゴミの無い、花と緑の美しい山。自然環境保全活動の裾野を一緒に広げていきましょう。

写真:出発前ルートの説明、高尾山山頂付近での閉会式、ヤマボウシの花、奥高尾でのクリーンハイク

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奥多摩 七代の滝から御岳山へのハイキングと自然観察会の写真による速報です。

2017年5月14日(日曜)  前日の雨の影響はほとんど無く、曇りの天気の柔らかな光と新緑の中で自然観察会は行われました。
観察会参加者用の臨時バスで武蔵五日市駅を9:35に出発して、観察会の説明と班分けの後、上養沢10:30から自然観察会が始まりました。 天気を心配してか若干の欠席者がありましたが、14人の参加者が2班に分かれてきめ細かな観察会が行われました。

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山野草などの花の変化は早く、10日前の事前調査で観察した主な植物の一部は他の種類に入れ替わっていました。 フジの花はやっと咲き始め、フタリシズカやエンレイソウ、ミズキはつぼみで、今年のこのルートの花は少し遅いようです。
七代の滝の岩にはイワタバコの緑の葉が付いています。見に来た人の中には濡れた岩に足を取られる方も見られました。
始めて山歩きをした方も参加されましたが、全員予定通りに初夏の緑と滝、御岳神社などを楽しんで、15時頃にケーブルカー御岳山駅で解散しました。

今回のルートで観察した主な植物
木本
ヤマブキ、ハナイカダ、ウツギ、タニウツギ、ミツバウツギ、コゴメウツギ、ヤマツツジ、フジ、バライチゴ などの花
草本
ネコノメソウ、ムラサキケマン、ヒメレンゲ、セリバヒエンソウ、カキドオシ、マムシグサ、ホウチャクソウ、ニリンソウ、カラスビシャク などの花; フタリシズカ、エンレイソウ などは蕾み; ウバユリ、イワタバコ、ヤブレガサ などの葉が観察できました。

写真:七代(ななよ)の滝、御岳神社からの日の出山、マムシグサ、ヒメレンゲ

p20080429kata1.jpgのサムネール画像公益社団法人 東京都山岳連盟 自然保護委員会ではカタクリの群生で知られる奥多摩 御前山でカタクリの保護のために保護柵を設置するなどのパトロールを20年にわたって実施してきました。併せて簡易トイレブースを設置、携帯トイレを紹介して山のトイレマナーの啓もう活動も行ってきました。
これらの活動が奏効し、カタクリの盗掘や踏み付けは減り、携帯トイレの認知度も上がりました。しかしながら、目下の課題はシカによるカタクリ食害の対策となりました。
このような状況の下、今年度よりカタクリパトロールの活動内容を見直すことにしました。自然保護指導員の皆様の協力を頂きながら、カタクリの分布状態を調査し、データを集めて分布地図を作成します。
狩猟などによるシカ生息数の調整効果を待つ間、防鹿柵の設置は山野草を守る手段としては有効な策といえます。今後、防鹿柵をどこに設置すべきかを行政に働きかけるためにも、カタクリの群落の分布推移の把握は必要であると考えます。
つきましては、カタクリパトロールの実施要領により分布調査へのご協力をお願いいたします。

期間: 4月1日(土)~5月31日(水)
    この期間中に、参加される自然保護指導員の方は自由に調査活動を実施願います。
    また、4月15日(土)には、JR奥多摩駅に集合して集中調査を行います。
場所: 御前山に至る登山コース
調査概要:
① 登山コース上から観察できる範囲で、カタクリの群落を分布調査ワークシートに記入します。
② 証跡として、その場所の写真を撮ります。
③ 調査結果をメール、または郵送で都岳連自然保護委員会までお送りください。

資料のダウンロード:
次のリンクから、カタクリパトロールの実施要領と分布調査ワークシートのPDFファイルをダウンロードしてください。
 →カタクリパトロールの実施要領 f20170331katakurimanual.pdf
 →分布調査ワークシートと記入サンプルf20170331katakuriws.pdf

参加申し込み:
p201810qrmailshizen.png ◎4月15日の集中調査については、4月10日迄に次の方法でお申し込みください。
メール: 、または FAX 0493-23-3472
携帯電話などでは、右のQRcodeから連絡先メールアドレスが読み込めます。
◎4月15日以外の調査期間については、自然保護委員会へのエントリーは不要です。自然保護指導員の皆様ご自身で、自由に日時とコースを選び、安全に十分留意された上で調査頂きますようよろしくお願いいたします。
なお、参加される方はご自分で山岳保険などへご加入されることを推奨いたします。

2017年3月5日(日) 晴れて暖かな早春の武蔵五日市駅付近で、おもしろ地球観察会が行われました。今年も応募者が多く、定員まで受け付けて30人の参加者により行われました。

集合場所を公園に代えて、資料の配付と移動の班分けを行い、ご挨拶と準備体操をして観察会が始まりました。下見の後で観察ルートを多少変更し、およそ次のようなルートで回りました。
武蔵五日市駅近くで河岸段丘の観察と発見された化石の説明 → 秋川での観察(五日市町層群・伊奈石切り出し跡・ポットホール・地層の向きを示すソールマークの観察) → 岩走神社(WC) → 横沢入(WC・昼食) → 伊奈石石切場跡 → 三内神社の伊奈石の石段 → 駅近くで15:30頃に解散。

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講師の「あきりゅうジオの会」のメンバーにより、五日市付近の河岸段丘や断層、日本がどのように出来て来ているかなどについて写真や図を表示して説明いただきました。
特に現物を観察した秋川での、水平だった海底が押されて縦になった地層や海底に有ったときの上下を示すソールマーク、泥岩を崩して見つけた貝などの化石、秋川の流れが削った岩やポットホールなどにより地球の歴史が身近に感じられました。
また、狭い範囲の砂岩の地層から切り出した伊奈石のたて堀の跡、均質な砂粒の伊奈石、加工した石臼や庚申塔を観て人の暮らしとの関わりも分かりました。里山保全地域の横沢入ではトウキョウサンショウウオなどの話もあり、カヤネズミの巣は子供さんが帰りに見つけていました。

地質関連の観察会は川に下りたり小山に登ったりで少々パワーを使いますが、普段訪れないところや気に留めていない物の遠い昔からの物語に触れて満足されていました。
また、春を感じる植物の花が観察会の中で見られました。
梅、椿、桜、ミツマタ、ネコヤナギ、ウグイスカグラ、オオイヌフグリ、ヒメオドリコソウ、ホトケノザ。

写真:秋川で地層や化石の観察、流れが削った岩やポットホール、石切場跡近くの横沢入で伊奈石の解説、三内神社の伊奈石の石段

奥多摩 御前山における環境調査報告書2016を2016年9月に出版しました。

(公社)東京都山岳連盟自然保護委員会は、主として秩父多摩甲斐国立公園を中心に山岳環境保全活動や調査活動を行っている。 特に私たちがフィールドとしている御前山は、大岳山・三頭山とともに奥多摩三山に数えられ、東京都の水道水源林としても保護されている山域であり、その保全は重要である。
活動の一つに毎年3月から12月までの結氷期を除き、奥多摩御前山4地点で行っている沢水の定点水質調査がある。20年近くにわたり継続してきた調査から、どんなことが読み取れるのか、検証を行い取りまとめた。

また、奥多摩御前山でのカタクリ保護とトイレマナー啓もうのため、毎年4月後半、延べ100名以上の日山協自然保護指導員の協力を得て行っているカタクリパトロールは、奥多摩で数少ないカタクリの群生地を踏みつけなどから守り、また携帯トイレの普及を目的としている。このとき併せて行っているアンケートから、登山者の山岳トイレへの関心の高まりが見て取れる。

さらには、御前山のカタクリをシカが本当に食べているのかを検証したいとの思いから設置したセンサーカメラは、その現場を捉え、またヌタ場に集まる沢山の野生鳥獣を写した。

こうしたデータをもとに山のトイレ問題はどうあるべきか、近年増えているシカの食害から自然をどう守っていくか等々、受益者として私たち登山者が行政や山小屋関係者に働きかける活動の礎としたいと考えている。

奥多摩御前山における 環境調査報告書2016 PDF版は、こちらから表示・ダウンロードできます。

p20161121reporthyoshi.png→ダウンロード ファイル f20161120kankyorepo2016.pdf

この資料は、公益社団法人 東京都山岳連盟 自然保護委員会が著作権を所有します。引用する場合は出典を明らかにしてください。また、この資料を再配布する場合は、当委員会に事前にご連絡ください。


なお、2002年度に調査出版した報告書は、こちらです。
  →多摩川の源流に位置する奥多摩御前山における自然水とし尿の調査研究2002年



奥多摩御前山における 環境調査報告書2016 目次

はじめに
1.本調査活動の目的
1.1 本調査活動を開始した理由
1.2 本調査初期(1999年~2001年)の目的
1.3 本調査継続(2002年~2015年)の目的
2.本調査活動の総括
2.1 本調査期間における御前山を取り巻く環境の変化について
2.2 水質状況
2.3 調査活動の成果
3.今後に向けた課題
3.1 御前山の基礎情報の把握
3.2 簡易トイレブース設置の必要性
3.3 シカ対策


[参考資料]
A 水質調査結果
B トイレ意識アンケート結果(カタクリパトロール時の調査アンケートより)
C 御前山センサーカメラの撮影結果
おわりに

爽秋の青梅丘陵 ハイキングと自然観察会の写真による速報です。

2016年10月16日(日)秋晴れの青梅丘陵をハイキングしながら小さな秋を楽しむ自然観察会が行われました。
奥多摩の入り口、青梅丘陵は自然観察会として初めてのコースです。十分な下見をして植物の説明パネルを観察ポイントに設置して始まりました。
JR青梅線の石神前駅に午前9時10分に集合し、13人の参加者を迎えて3班での密着した観察会となりました。
青梅の里山では秋の花が迎えてくれました。春から夏に咲いていた草の実、木の実は赤やピンク、紺や黒と目を楽しませてくれました。

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石神前駅の踏切を過ぎてすぐにからすぐにツリフネソウなどが見つかりました。標高454メートルの三方山を回って、展望の良いところで昼食になり、奥多摩の地層についての解説がありました。また、ハイキングコースを歩いて矢倉台休憩所では森の生態系の説明がありました。
また、携帯トイレについての説明に対して購入された方もあり、自然保護についても理解していただきました。
石神前駅から休憩を含めて約6時間の観察会は15:30頃に青梅駅近くの梅岩時で閉会となりました。

咲いていたのは、ツリフネソウ、イヌタデ、ハナタデ、アキノキリンソウ、センブリ、ヤクシソウ、コシオガマ、カンアオイ、ガンクビソウ、ヤブミョウガ、セキヤノアキノチョウジ、コウヤボウキ、カシワバハグマ、キッコウハグマ、オケラ、ツルニンジンなど
実のついていたものは、ヤブラン、シオデ、ヤブコウジ、マンリョウ、ミヤマシキミ、クサギ、オトコヨウゾメ、ゴンズイ、ガマズミ、コバノガマズミ、イイギリなど
また、変わったところでは、コンテリクラマゴケが紺色に輝き、ツチグリが開いていました。

写真: 青梅駅付近の尾根道、石神前駅付近での観察、コシオガマ、アキノキリンソウ

都岳連所属の自然保護指導員の皆さまには、これまでは自然保護委員会からの情報提供をWebと葉書の自然保護指導員通信により行ってまいりました。
昨今のIT利用の普及を勘案し、自然保護指導員通信をメールの形態に移行することになりました。

つきましては、都岳連所属の自然保護指導員の皆さまには、受信用のメールアドレスをご登録いただきますようお願いいたします。
なお、携帯電話やスマートホンをお使いの方などは迷惑メールブロックやセキュリティの設定でメールが受信できないことがあります。その場合は、shizen@togakuren.com からのメールを受信できるように設定の変更をお願いいたします。※2018年10月から送信アドレスが@togakuren.comに変わりました。


メールアドレスの登録
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自然保護指導員 番号


【重要】 登録完了のメールが返信されますので、ご確認下さい。
 登録したメールアドレスが誤っていた場合、変更になった場合などで自然保護指導員通信メールが届かない場合は、このページから再度登録をお願いいたします。

自然保護指導員通信メール版は、2016年4月から配信を開始しています。

世界環境デーの2016年6月5日(日)に新緑の高尾山で行われたクリーンキャンペーンの写真による速報です。

朝まで小雨が残る天気のため、団体の参加予定者が参加中止となり、一般の参加者も20名ほどで例年と比べて少ない人数となりました。しかし、9時の開会式ごろから徐々に雨が上がって、高尾山の新緑を楽しみながらハイキングができました。高尾山口駅から高尾山山頂までゴミ拾いをしながら、他の人たちにも自然環境保護を訴えて清掃登山をしました。
高尾山山頂付近の終点では、雷などの気象の話があり、感謝状をお渡しして解散となりました。


参加者の皆さま、自然保護指導員の皆さま、ご協力ありがとうございました。

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サイハイランやユキノシタ、セッコク、テイカカズラやウリノキなどの花が咲いていていました。シャガ、ウツギなどの花は今年も終わっていました。

ゴミの無い、花と緑の美しい山。自然環境保全活動の裾野を一緒に広げていきましょう。

写真:高尾山口駅前での開会式、高尾山山頂付近での閉会式、テイカカズラの花、スイカズラの花

   写真をクリックすると大きくなります。

緑風かおる里山と秘滝、自然観察会とハイキングの写真による速報です。

2016年 5月15日(日)新緑が美しい五日市丘陵で、歩くのには丁度良い薄曇りのハイキング日和に観察会は行われました。前日を含めた2回の事前調査で観察する主な植物の確認と表示を行い、23人の参加者を迎えて5班に分かれてのきめ細かな観察が行われました。

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楠の葉を使った植物が作るフィトンチッドの目的や人間への効果の話、五日市の河岸段丘や断層のある地形と地層の話、江戸時代の暮らしなどについての話がありました。
コースの終了点の秋川河畔では、自然保護委員会スタッフ特製の山菜汁と山菜天ぷらをいただきました。おいしそうにビールを飲む姿もありました。

小峰公園では小峰ビジターセンターの方からコアジサイのガクと臭いの話や蛇のヤマカガシを捕まえて見せていただきました。
今年は花が1週間くらい前倒しで咲いているそうです。今回の観察会では、およそ次のような植物(花)が見られました。(小峰公園内を含む)
木本
コゴメウツギ、マルバウツギ、ハナイカダ、コアジサイ、ヤブデマリ、ヤマボウシ、ミズキ、ジャケツイバラ
草本
エビネ、フタリシズカ、クリンソウ、ヤマブキソウ、ツレサギソウ、キンラン、ギンラン、ギンリョウソウ、カンアオイ、ホウチャクソウ、タツナミソウ、ハンショウヅル

写真:尾根道での観察とハナイカダ、金剛の滝付近、コアジサイ、山菜汁と味わった天ぷら

2016年4月17日より、都岳連自然保護委員会の恒例行事カタクリパトロールが予定どおり始まりました。
今年は早春に暖かい日が続き、カタクリの開花も早かったのですが、その後寒の戻りもあって足踏み状態が続いたためか、保護柵設置をした先週末にもそこかしこに可憐な「春の妖精」が見られ、まだまだ蕾もありました。
しかし、シカの食害は甚大で、既に花を食べられたもの、葉が食いちぎられた株、根こそぎ無くなっている群落も多数見受けられました。

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パトロール初日は指導員を含め12名で、避難小屋にデポしてある杭やロープ、看板等の資材をコース毎に分け、奥多摩湖方面と、惣岳山方面の2コースおよびカラマツの広場に、花の分布状況により適宜調整しながら保護柵を設置しました。
また、翌17日には、烈風吹く中、やり残した惣岳山方面および大ダワ方面にも柵を延ばし、今年の設置作業を終えました。

今回の保護柵は、これまで群落が多く見られた次の場所に設置しました。
①山頂を経て惣岳山からソーヤの丸デッコ分岐、ソーヤの丸デッコ下山路、ヤセ尾根分岐先
②避難小屋から大ダワ方面登山道脇
③惣岳山から奥多摩湖方面登山道脇
④カラマツの広場

カラマツの広場から湧水の広場への登山道には多数のカタクリの花が、また体験の森内のほとんど人が入らない尾根筋や奥多摩湖への登山道の林床部には片葉のカタクリが多数見られました。
生育地の下降・分散化がさらに進んだ模様、来年以降の保護柵の設置箇所の検討が必要なようです。

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ソーヤの丸デッコでの柵設置          モニタカメラの交換作業

今年は、御前山の入山者が減少したこと等諸般の事情を勘案して、パトロールは土・日・祝のみ実施します。
登山者に安全登山や携帯トイレのPR活動等山岳環境保護のための啓もう活動を行うことが主な活動ですが、これに加え自然保護委員会が作成した『御前山リーフレット』を配布するとともに、カタクリ開花状況の調査のために昨年より始めた株数のカウントも引き続き実施します。
また、携帯トイレの周知が進んだことにより、例年実施してきたアンケートは中止しますが、これまでのアンケート結果は、その抄録をパトロール日に山頂に掲示します。
さらに、爆発的に増えているシカや、クマ、イノシシ、カモシカ等々の野生動物の行動観察のために設置したセンサーカメラは今年も引き続き稼働させています。

また、5月21日(土)には保護柵の撤去作業を行いますが、その参加者を募っています[終了]。
カタクリ保護活動、その他自然保護委員会の活動に興味のある方、是非ご協力下さい。

奥多摩御前山リーフレット 都岳連自然保護委員会版

奥多摩の御前山や奥多摩都民の森を歩かれるときにはこの奥多摩御前山リーフレットを印刷するなどして個人的にご利用ください。

画像をクリックすると、PFDフォーマットで大きくご覧になれます。

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本リーフレットの地図について
この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の電子地形図25000を複製したものです。(承認番号 平27情複、第883号)
承認を得て作成したこのリーフレットを第三者がさらに複製する場合には、国土地理院の長の承認を得なければなりません。

奥多摩 払沢の滝周辺を歩く〜おもしろ地球観察会の写真による速報です。

2016年3月6日(日) 心配されていた天気は程良く晴れて、早春の檜原村でおもしろ地球観察会が行われました。
今回の企画には応募が多く、定員に達したため締め切り日を待たずに受付を終了し、最終的には29人の参加者により行われました。キャンセル待ちをしていただいたりして参加できなかった皆さまには大変申し訳ありませんでした。

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和田向バス停で、主催者の挨拶の後、観察会の概要とプレート理論による地球の変動現象などの説明がありました。
観察は、およそ次のようなルートで、多少の起伏を含んでハイキングとしても楽しめました。
和田向バス停付近の海底地滑りの褶曲、中山の滝の泥砂岩互層、泉沢の貴布祢伊龍神社のチャート石、檜原城址の遠望、口留め番所跡などの史跡、吉祥寺、払沢の滝の断層。
最後の払沢の滝のバス停では、名物の豆腐を試食して観察会は終了となりました。西東京バスの臨時便を出していただき、移動がゆったりと出来ました。

また、観察をしている中で、次のような春を感じる植物の花が見られました。
オオイヌフグリ、ヒメオドリコソウ、フキノトウ、ミツマタ。


写真:中山の滝での泥砂岩互層の観察、和田向での海底地滑り褶曲の観察、泉沢でのチャート石の観察、払沢の滝の断層の観察(右側の凹部)

秋めく里山の自然 ハイキングと自然観察会の写真による速報です。

2015年 10月18(日) 朝から晴れて、ちょうど良いお天気の中で自然観察会は行われました。
雨天であった前日の下見などにより、観察する動植物の確認と表示、地元のお土産などの準備は整い、22人の参加者を迎えて6班でのきめ細かな観察が行われました。

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桜やツタなどが色づき始めて秋が進んでいました。モミジ類の紅葉はこれからですが、沢山の秋の花と草木の実りを観察できました。
ツリフネソウ、コウヤボウキ、ノコンギクなどの花が見られ、チゴユリやホウチャクソウ、ムラサキシキブなどの紫の実がたくさん付いていました。オトコヨウゾメなどの赤い実も鮮やかです。ヤブコウジやヤブランの実はまだ緑色のままでした。

多くの植物の観察の間に武蔵五日市の地形の話や前日から採集した実際の土壌動物を見ながらの動植物の食物連鎖の話などがありました。
コースの終了点となる白萩でも有名な大悲願寺で、香りのよいマイタケがお土産として渡されました。夕食が楽しみですね。

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観察会では、およそ次のような植物が見られました。
木本
クサギ、ゴンズイ、オトコヨウゾメ、ガマズミ、テイカカズラ、アケビ、ニシキギ、マユミ、ムラサキシキブ、ヤブムラサキ、サルトリイバラ
草本
(花)ミゾソバ、ツリフネソウ、キバナアキギリ、オケラ、カシワバハグマ、サラシナショウマ、カンアオイ、コウヤボウキ
(実)ウバユリ、ヤブミョウガ、ホウチャクソウ、チゴユリ、ノブキ、ガマ、サンカクイ、シオデ、イノコヅチ


写真:横沢入での話、林道での観察、ミゾソバ、オトコヨウゾメ、横沢入のパノラマ

山登りやアウトドアに使える携帯トイレの入手方法の紹介です。

山の自然環境を守るために利尻岳や早池峰山、屋久島などで、トイレの持ち帰りを進めているところがあります。登山やハイキングで長時間歩いてもトイレがない場合もあります。
東京都山岳連盟自然保護委員会では、このようなときに利用できる携帯トイレの利用を推奨しています。

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山行中に使用できるこの携帯トイレは、東京都山岳連盟とメーカーで協力して開発したものです。
現在は登山用具店や防災用品取扱店などで購入できますが、地方にお住まいの方から購入することが困難とのお話があり、全国どこにでもお送りするように(有)真コーポレーション社に協力していただきました。

ご注文、携帯トイレに関するご質問やご相談は次のメールアドレスにご連絡ください。お返事を数日中にしているそうです。
 メールアドレス  
 タイトルを「携帯トイレの購入」として下さい。

 便袋(白)2枚+グリーンチャック袋 1枚 で1セット
 400円 消費税込み、送料別
 ※1人で2回のハイキングなどに使用できます。
 (尿だけの時は、便袋だけを処理してグリーンチャック袋は再使用できます。)

クラブやグループでの多量割引価格についてもご相談に応じるそうです。
なお、これはメーカがセット商品として販売しているものではなく、小分けして販売するものです。
支払い方法は、銀行振込、郵貯電信振替、現金書留が使えます。


参考:
  →都岳連の関連ページ
  →メーカの関連商品サイト

環境月間の2015年6月7日(日)に新緑の高尾山で行われたクリーンキャンペーンの写真による速報です。

一般の参加者に団体の参加者と自然保護指導員の協力者も加えて、参加者は100名を越えました。
天気はこの日に合わせたように晴れました。初夏の高尾山の緑を楽しみながら高尾山口駅から高尾山山頂までゴミ拾いをしながら、訪れていた多くの人たちにも自然環境保護を訴えて清掃登山をしました。
山頂では、この時期の気象の話、携帯トイレの紹介などがあり、感謝状をお渡しして解散となりました。
ご協力ありがとうございました。

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サイハイランやウメガサソウ、テイカカズラやウリノキなどの花が咲いていていました。定番のセッコクやシャガ、ウツギなどの花は今年は終わっていました。また、ハナイカダやアオキの実なども見られます。

ゴミの無い、花と緑の美しい山。自然環境保全活動の裾野を一緒に広げていきましょう。

写真:高尾山口駅前での開会式、感謝状、マタタビのつぼみ、サイハイランの花
   写真をクリックすると大きくなります。

緑風かおる里山をハイキング 自然観察会の写真による速報です。

2015年5月10日(日) 前夜の雨がうそのような五月晴れのハイキング日和に観察会は行われました。初夏の日差しに新緑が輝く五日市丘陵で、参加者は30人を超えました。

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多くの植物の観察などをして、休憩をしながら武蔵五日市の地形の話や動植物の食物連鎖の話などがありました。
トイレ用テントの臨時設置をして携帯トイレの紹介とサンプルの販売も行われました。

解散場所の秋川河畔では手作りの山菜汁と天ぷらを味わいました。お茶や柿の若葉やユキノシタ、イワタバコなどの山菜が入っていました。
帰りに希望者はこの地域で有名な「のらぼう」という菜の花をお土産に摘んで帰られました。

観察した主な植物
ウラシマソウ、ハンショウヅル、センボンヤリ、ハルジオン、ジュウニヒトエ、マルバウツギ、コゴメウツギ、ツクバネウツギ、ハナイカダ、テイカカズラ、アカシデ、クマシデ

写真: 網代弁天山に向かう、洞窟見学と地形の話、アカシデの四手、ミズキの花

報告:野口

おもしろ地球観察会2015/3/1の写真による速報です。

3月1日(日)に、第2回おもしろ地球観察会が行われました。雨の中での観察会でしたが、最終的に7名の参加者で予定したほとんどのポイントを観察することができました。

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バスを待たずに沢戸橋まで歩き、近くの千枚岩の地層の観察から始まりました。珍しい竹の花でも盛り上がり、解禁になった渓流釣りをする人たちを見ながら沢の地層も観察しました。
五日市郷土館では、模型での五日市湖や岩石の説明がありました。わらぶき屋根の葺き替え工事中だった古民家は今日から展示を再開していました。
河岸段丘の地質を観察した後は、龍山荘道場をお借りして暖かい室内で昼食を取り、説明会と続きました。
小庄では、海底地すべり跡を観察し、高尾橋での地層の観察では、砂岩と泥岩の層が縦に重なるのを見ることができました。砂岩と泥岩の層の接する面では川底を小石などの流れが削った跡のソールマークを観察しました。

参加者のみなさんは悪天を気にもしない様子で興味を持って観察されていました。

写真:沢戸橋近く千枚岩の地層観察、龍山荘での昼食後のレクチャー、高尾橋での地層の観察、珍しい竹の花

p20141213shika.jpg2014年12月13~14日、自然保護委員会より3名、委員所属の2つの山岳会より2名、および復路車両サポートの自然保護指導員1名の参加を得て、恒例の冬季雲取調査山行を行った。
増発便が出る程、登山者で満員のバスを鴨沢で下車。若い登山者と相前後して、薄く雪が付く登山道を往く。この時期、登山口から雪があるのは珍しく、各地で記録破りの悪天候が伝えられるのも頷ける。まむし岩からは七ツ石小屋へのルートを採る。このコースのスズタケは未だ更新中。林縁から林内にかけ花の咲いた笹が立ち枯れていた。
石尾根ではシカに遭遇。今年の大雪で奥多摩でも多くのシカが行き倒れたと聞くが、まだまだ多くが生息しているようだ。登山道の霜柱がガチガチに凍り、草木も眠る冬枯れの中で得られる食糧は限られる。樹皮を剥がし易い木を求めてか、立ち枯れの木々の中に消えていった。
避難小屋直下の保護ネットの中は笹類がまだ青々と茂り、他とは様相を異にしていた。
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避難小屋のトイレがリニューアル。改修されたばかりであるためとても綺麗。この状態がいつまでも続くよう、利用者のモラルも問われるところである。
今回は避難小屋トイレをチェックし、山荘の夏季トイレおよび外トイレ改修工事のお話を伺う予定であったが、生憎小屋の若主人は急用で下山されていて果たせなかった。お話を伺う機会を是非得たいと願っている。
翌朝、三条ダルミへの巻き道をチェック。桟道が崩れかかっている箇所もあり、一般登山者の通行を規制しているのも頷けた。
三条の湯で一浴後、大規模な砂防堤工事や側壁の落石防止用のネット張り工事などが毎年どこかのポイントで行われている後山林道を経て、ゲートで迎えてくれた自然保護指導員の車の人となった。
今回も雲取山荘および三条の湯に大変お世話になりました。ありがとうございました。

記事:小高

2014/10/01から10/04にかけて御前山の湧水に設置したセンサーカメラがクマの姿を捉えています。冬を前に活発に活動をしている様子で注意が必要です。

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センサーカメラは、この他にニホンジカのメスやオス、イノシシの親子を撮影していました。

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尾根から秘滝へ秋を探しに 自然観察ハイキングの写真による速報です。

2014年 10月26(日) 午後は雨という天気予報に反して紅葉狩りにはちょうど良いお天気の中で観察会は行われた。受付期間の早くから多くの申し込みがあり、60人を超える参加者となった。
モミジ類の紅葉はこれからといったところであったが、桜やケヤキなどが色づいていた。

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事前の下見や沢の渡渉箇所の補強とロープの設置などの準備のもとに8班での観察が行われた。
ツリフネソウ、コウヤボウキ、ユウガギク、ノコンギク、リュウノウギク、ノハラアザミなどの花が見られた。また、ヤブコウジの赤い実、チゴユリやムラサキシキブ、ヤブランなどの紫の実がたくさん付いていた。

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多くの植物の観察の間に武蔵五日市の地形の話や実際の土壌動物を見ながらの動植物の食物連鎖の話などがあった。
観察会の終了点、秋川河畔の薄らと色づいた景色の中で食べたキノコ汁と天ぷらは好評であった。

写真:小峰公園での話、桜尾根での観察、金剛の滝、コウヤボウキ

近年、御前山ではつぼみが取られたカタクリが多く見られます。鹿がカタクリも食べるのではないかと考えられたので、2014年度のカタクリパトロールでは、許可を取ってカメラを設置しました。

2014/04/29に体験の森の活動の広場前に設置した監視カメラのデータを回収したところ、鹿がカタクリを食べたと判断できる写真が撮れていました。

2014/04/27から2014/04/28にかけて、鹿が来る前後の写真を比較するとカタクリがそっくり無くなっていることが確認できます。写真をクリックして、新しいウインドウで開くと拡大して表示できます。

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2014/04/27 15:38 丸で囲んだところを見るとカタクリが咲いています。
2014/04/28 00:26 夜に鹿が現れました。
2014/04/28 14:27 昨日は有ったカタクリがほとんど見当たりません。
カメラは動くものを感知して自動的に撮影します。

ダウンロードはこちらからどうぞ。5Mバイトの大きさがあります。
→p20140427shikahoshoku.zip
写真のサイズは、800px×600pxに落としてあります。

※掲載された写真については、公社)東京都山岳連盟 自然保護委員会に著作権があります。引用などをされる場合は引用元を明記して、著作権法に基づいてご使用ください。
※このカメラは、公益信託自然保護ボランティアファンド平成25年度の助成で取り付けました。

高尾山クリーンキャンペーンの実施報告 2014年6月1日(日)

世界環境月間、そして国連人間環境会議で日本がセネガルと共に提案し、制定された世界環境デー(6月5日)に最も近い日曜日の6月1日、高尾山でクリーンキャンペーンを開催した。

このイベントでは事前の参加申し込みは不要だから、参加者の数が当日の集合時間までまったくつかめない。この日は一般参加者130名、スタッフとしてお手伝い頂いた日山協自然保護指導員の方13名、そして自然保護委員会のメンバー16名、併せて159名による一大イベントとなった。今年は2つの企業、中学生の硬式野球チーム、そして都岳連加盟の2つの山岳会と団体での参加が目立った。

いつものことながら朝の高尾山口駅前は人、人、人。集合の声掛け、趣旨説明、自然保護委員会の西山委員長の挨拶に続いて、班分けも数分でなんとか収まった。山やさんは皆、判断が早い。

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快晴のこの日、都心の気温は32度まで上昇したが山は25度~26度で樹林帯は快適。サイハイラン、コゴメウツギ、マルバウツギ、ガクウツギ、そして着生ランのセッコクと初夏の花を見ながら心地よい汗。正午過ぎには無事、各班が山頂に到着。気象委員会の城所氏の『梅雨時の気象判断』の講話を伺い、参加者に感謝状を贈呈して、無事キャンペーンを終えた。

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最近、高尾山ではゴミはほとんど見当たらなくなった。でも何故、高尾山でこのキャンペーンを行なうのか。その答えは、高尾山から山登りを始める人が多いからである。ゴミ袋やゴミばさみを持って歩くことで初心者の方に、ゴミは持ち帰るものと理解して頂ける。自然環境保全への意識づけの第一歩になれば・・・と願って継続している。

報告:宮崎

写真:高尾山口駅前での開会式、1号路で見られたセッコクの花、高尾山頂上付近での閉会式、フタリシズカの花

緑あふれる里山ハイキングと自然観察会:2014年(平成26年)5月11日(日)あきる野市横沢入

天気は晴れ。JR武蔵五日市駅の上の小倉公園へ午前9時集合し、自然保護委員会委員長の挨拶の後、班分けをして出発した。 横沢林道から観察会に入った。
ヒエンソウの紫、ヤブデマリ、オトコヨウゾメ、ウツギ類の白い花も美しい。マムシグサが若い芽を出している。ミズキが階段状の枝に花を付けている。ホウチャクソウ、シャガ、タツナミソウなどが何時もの様に咲いている。ここでは初めてみるケシ科のシラユキゲシ(別名スノーポピー)の花が咲いていた。中国原産、葉はハート形で耐寒性多年草で山地の湿った所に自生する。今年は大雪のため、植物にも季節の歩みが遅れているようだった。

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横沢入の木陰で昼食をとると桐の花が美しい。藤井講師から地球の成り立ちなど、宮崎委員からは森の自然循環などの話を聞く。樹林を見ながら丘陵を登り、昔は伊奈石が採掘された露天掘りの石山の池、今日の最高点の天竺山を過ぎる。五日市の町が望める所では昔の五日市湖の解説、大悲願寺境内では五日市町近辺の地形や歴史の話を聞く。

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山菜汁の会場へ車で移動し、ミズやハナイカダ、茶などの天ぷらと山菜汁を賞味、晩春の一日を満喫した。 今回は募集人数を越える参加申込があり、お断りいただいた方がありました。大変申し訳ございませんでした。秋の観察会への参加をお待ちしております。

 

一般参加者:54名
報告:森谷

写真:横沢入で武蔵五日市付近の地形の話、桐の花、動植物の話、山菜の天ぷら

p20140419katakuri.jpg予定どおり19日土曜日から2014カタクリパトロールが始まりました。
今年は2月の大雪で、カタクリの開花が心配されましたが、季節は必ず巡るもの、そこかしこに可憐な花を見ることができました。ここ数年ではより多く、花も大きな株が多数あるとの印象です。また、奥多摩湖側の林床部や体験の森内のほとんど人が入らない尾根筋の林床には片葉のカタクリが多数。来年、再来年の開花期が楽しみです。御前山から惣岳山の周辺でもカタクリの生育地が下降・分散、惣岳山からの下降路でも尾根筋の標高1,100m付近までカタクリが認められました。
        
p20140419katakurirope.jpgパトロール初日は指導員を含め21名の参加を得て、曇天の中、天気と競走でかじかんだ手に息を吹きかけながらの保護柵設置となりました。龍山荘に集まったメンバーは複数のコースより避難小屋に集結、デポしてある杭やロープを背に、3コースで、花の分布状況により適宜調整しながら作業しました。そして20日には、カラマツの広場にも設置しました。

    ①山頂を経て惣岳山からソーヤの丸デッコ巻道
    ②避難小屋から大ダワ方面
    ③惣岳山から奥多摩湖方面

また、今年はシカのカタクリ捕食状況を観察するためにカメラを「体験の森活動の広場遊歩道」と「湧水ヌタ場前」に設置しました。翌20日、前日に設置したカメラの作動チェックをしたところ、ヌタ場で早速シカがカタクリと思われる植物を捕食しているシーンが、19日18:54~19時の間に20シーン程撮影されていました。デジカメの現場でのチェックでしたので、何を食べているかはわかりませんが、シカの立ち位置から判断するとカタクリの可能性大です。 29日にはSDカードを交換する予定ですので、画像を公開出来ると思います。お楽しみに!

おもしろ地球観察会の写真による速報です。

3月2日(日)に、第1回もしろ地球観察会が十数名の参加者を迎えて行われました。雨や雪の予報に反して曇り空の内に予定したすべてのポイントを観察することができました。

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かつての五日市湖の湖岸と考えられる三内川では地層の観察です。高尾橋からの地層の観察では、少し増水していた秋川で砂岩と泥岩の層が縦に重なるのを見ることができました。小庄では、海底地すべり跡を観察し、廣徳寺付近から河岸段丘の様子と段丘の礫層を観察しました。


昼食は龍山荘道場をお借りして暖かい室内で取ることができました。
先日の大雪により折れた木々や壊れた農業用ハウスなどが見られ、雪もまだ残っているところがありました。

写真:三内川での地層の観察、高尾橋からの地層の観察、河岸段丘の地質の観察、戸倉城山と五日市-川上構造線

錦秋の城跡と里山を行く自然観察ハイキングの写真による速報です。

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2013年11月10日(日) 雨が降るという天気予報にもかかわらず、40人を超える参加者があった。午後には晴れ間もでて紅葉狩りにはちょうど良いお天気の中で観察会は行われた。
秋の深まりは例年より若干遅いようで、オトコヨウゾメやヤブコウジの赤い実やムラサキシキブやヤブランなどの紫の実がたくさん付いていた。
モミジ類の紅葉はまだ始まったばかりであるが、桜やケヤキなどが丁度良く赤や黄色に色づいていた。
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多くの植物の観察の間に武蔵五日市の地形の話や動植物の食物連鎖の話などがあった。
終盤の広徳寺の大イチョウの黄葉を見た後、秋川河畔の紅葉の中でキノコ汁と取り立てのお芋の天ぷらを食べた。アンケートには里山の秋ときのこ汁などに満足された様子と下見などのスタッフへのねぎらいの言葉もあった。

写真:谷地田、大イチョウ、小峰公園での話、広徳寺の前から武蔵五日市の地形の話

 奥多摩の御前山で2013年4月20日より実施しましたカタクリパトロールは5月19日の保護柵の撤収をもって終了しました。
 パトロール期間(自4月20日至29日)のうち2日間は荒天等のため中止しましたが、撤収日を含めた参加人数は延べ91名(エントリー頂いた方は延べ104名)にのぼりました。
 保護柵は、次の3コースにカタクリの分布状況により適宜調整しながら設置しました。

①小河内峠上部から惣岳山への登山道
②カタクリの群落が見られる奥多摩体験の森カラマツ広場周辺から御前山避難小屋を経て大ダワ方面
③惣岳山から奥多摩湖方面
 片葉のカタクリは今年も多く目にはしましたが、花をつけたカタクリの分布状況はかなり変化しており、特に今年は冬の記録的な寒さに加え4月に入っても不安定な天候が続いたためか、花は非常に少ないとの印象でした。

p20130428karakurip02.jpg 加えてシカの食害はかなり深刻な状況であり、蕾のない個体や全滅した群生地も見られました。一方、コース場にいくつか設置されている「シカ除けネット」の中は、カタクリをはじめ多くの植物が所狭しと育っていることからみると、ネットはシカの食害にはかなり有効な策であり、擦れ違った登山者から「カタクリは檻の中にしかないのか?」と問われる程で、根本的な対策が急がれると思います。
 これは私たちだけの手には余ることではあり、今後は行政とも手を携えて「カタクリ保護活動」の主点を対ヒトから対シカにシフトさせることも視野に入れて取り組んでいきたいと考えています。

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 なお、5月19日に撤収した保護柵用の杭とロープは、奥多摩自然公園管理センターの許可を頂き御前山避難小屋テラス下に収納しました。これまで山に担ぎ上げていた労力を軽減できたことで、カタクリ保護柵の範囲を広げることも可能となりそうです。

 皆様の御協力に心から感謝申し上げます。来年以降も宜しくお願いします。

記事:小髙

写真:花のないカタクリ-手前、鹿食害調査ネット状況-ネット外の笹葉が無い、鹿食害調査ネット状況-ネットの中(向こう側)はカタクリの花などが多い

高尾山クリーンキャンペーンは、6月2日(日)9:00~12:30に行われ、無事終了いたました。

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梅雨入りして予報は必ずしも良くなかったのに、幸い曇り空のハイキング日よりとなり、高尾山の多様な自然を存分に楽しみむことができました。セッコクも気候の加減か、やや少ない感じながら子細に観察すると方々に見ることができました。
 
参加した皆さんの感想では、ゴミは思ったより少なく、オーバーユースが課題になっている高尾山としては、比較的丁寧に使われている。どこの山に行っても自然に優しいマナーで接しましょうと、皆で約束しました。
 
頂上では、気象委員会城所氏の「梅雨の話」があり、梅雨時に山に入る心得も会得することができました。
感謝状の贈呈では、子供さんの参加が4歳の男の子をはじめとして7名あり、ささやかなお土産も添えてにぎやかなセレモニーになりました。
参加者は、一般の参加者が64名、団体での参加者が33名スタッフが34名で、総数は131名でした。

記事:石井
写真:野口 高尾山口駅前での開会式、高尾山頂上付近での閉会式

新緑の里山・秘滝のハイキングと自然観察会 (2013年5月 春)の写真での速報です。

2013年5月12日(日) 春の自然観察会は、滝を見る新しいルートに多くの参加者を迎えて行われました。
昨日の雨はすっかり上がって、新緑が初夏の日差しに輝いて清々しいハイキングになりました。
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小峰公園からは植物や鳥などをじっくりと観察しながら歩きました。ウツギやミズキなどがきれいに咲いていました。
金剛の滝は、結構な水量のきれいな水が流れています。滝の手前にはイワタバコやウワバミソウなどが見られました。
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解散場所の秋川河畔では手作りの山菜汁と天ぷらをいただきました。お茶や柿の若葉やユキノシタ、滝で見たイワタバコやウワバミソウなどの山菜も入っていました。
帰りに希望者はこの地域で有名な「のらぼう」という菜をお土産に摘んで帰られました。

写真: 桜尾根での植物観察、自然や地形の話、金剛の滝、山菜汁と山菜天ぷら

報告:野口

(公社)日本山岳協会 自然保護指導員の2012年度の公開講習会の写真での速報です。

 

2012年11月17日(土)、日山協自然保護指導員の公開講習会が行われました。

関東都県の山岳団体の方、今年度が更新時期にあたる自然保護指導員や新規申請者の方などが参加して、次のプログラムで行われました。

1. 基調講演

 演題: 日本の生物層とイリオモテヤマネコ
 講師: 安間 繁樹氏 元JICA専門員、野生動物生態学研究家

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2. 講習会

 関連法規、自然保護の問題点、活動の仕方等
 関東都県の山岳環境保護・保全活動の現状と問題点と討議
 山の野生鳥獣目撃レポート

 

3. 特別写真展

 ヒマラヤの変わりゆく景観

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写真: 宮崎
1、基調講演する安間繁樹氏
2、現状報告する各都県の代表  3、展示写真を見る参加者

紅葉の里山ハイキングと自然観察会(2012年 秋)の写真での速報です。

2012年11月11日(日)、多くの参加者を迎えて秋の自然観察会を行いました。五日市丘陵にある横沢入での植物観察、地勢や歴史を知りました。

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稲刈りが終わり、その稲をハザ掛にかけてある田んぼの風景と、黄葉、紅葉しているヌルデやツタウルシ、カエデ類などを見て歩きました。最後にキノコ汁、天ぷらを味わい、秋の一日を過ごしていただきました。

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写真: 横沢入での植物観察、田んぼでの自然の話、クサギの実、山道での説明

報告:森谷
2012年7月8日に行われた日山協自然保護指導員の新規募集実地講習会2012年度の速報です。

日山協自然保護指導員の新規募集のための実地講習会が行われました。

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講習会は、およそ次のような内容でした。

午前
指導員の心構え(自然保護憲章): 岡田専門委員
里山から学ぶこと: 飯野氏(NPO法人横沢入タンボの会)
横沢入りの自然観察: 福田氏(NPO法人横沢入タンボの会)
生物指標から見る横沢入りの水質調査: 岡田専門委員

午後
3班に分かれて、各班のリーダによる自然観察が行われた。
また、藤井氏による「石山遺跡、伊那石、五日市湖、地名の由来」の講義も行われた。

今年度の参加者は4名でしたが、密度の濃い講習会となりました。

写真:福田氏の説明を聞く、藤井氏の説明を聞く、ハラヒロトンボ、ヤブカンゾウ(花に見えるのは葉やガク)

石井








環境月間の2012年6月3日(日)に新緑の高尾山で行われた清掃ハイキングの写真による速報です。

一般の参加者に団体の参加者と自然保護指導員の協力者も加えて、参加者は125名になりました。
雨が少し降るような天候にもかかわらず、予定通り高尾山口駅から高尾山山頂までゴミ拾いをしながら他の登山者にも自然環境保護を訴えて登山しました。
山頂では気象の話を聴き、感謝状をお渡しして解散となりました。

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セッコクやシャガ、ウツギ、サイハイランなどの花が咲いていて楽しめました。また、ハナイカダやミヤマシキミの実なども見られます。

ゴミの無い、花と緑の美しい山。自然環境保全活動の裾野を一緒に広げていきましょう。



写真:高尾山口駅前での開会式、高尾山頂上付近での閉会、ウリノキの花、ハナイカダの実




緑萌える里山ハイキングと自然観察会:2012年5月13日(日) あきる野市 横沢入

天候は晴れ、スタッフは午前8時20分に小倉公園に集合して受付準備を始める。
午前9時に殆どの参加者が集まる。開会、主催の自然保護委員会の西山委員長から挨拶。続いて、秋川消防署から救助隊員でもある山岸さんが来て下さり話をして頂く。奥多摩への登山の注意、登山時には必ずライトを持参するように、奥多摩の山々は樹林に覆われている為に、ヘリコプターでの救助は大変に難しい、などの話をされて最後に「登山には十分に気を付けてください、そして今日怪我などをして、再びお会いしないように」で締めくくられた。(救助隊員の気持ちです。)
所々で話をして頂く藤井講師を紹介、そしてスタッフを紹介しながら班分けをして出発。

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小机・横沢入林道を進みながらハナイカダ、ホウチャクソウ、カンアオイなど植物観察をしていく。横沢入では、昨日から田植え前の準備で畔の補修や整備作業をしていた。鶯やほかの小鳥のさえずりを聞きながら昼食をとり、藤井講師から「奥多摩の地形、地質、歴史」など、宮崎委員から「山の写真の写し方」を聞く。富田入りから尾根へ登り、伊奈石の採石場を見て、天竺山から尾根道を進み大悲願寺へおりる。佳月橋近くの休憩所で秋川の流れを聞きながら山菜汁と山菜てんぷらを賞味して頂いた。

参加者:大人44名、子供3名。
講師:藤井
同行スタッフ:廣田、蒲池、山根、西山、渡邉、椎名、福田、野口、猪狩、古谷、笠松、宮崎、新村、徳永、野本、久我谷、SL小原、CL森谷、料理スタッフ:小高、小林、西川、野歩路会(鈴木、高浜)

報告:森谷博史

写真: 左上 横沢入での昼食、右上 地質や写真撮影の話、左下 畦道に咲く花、右下 タツナミソウ

社)日山協 自然保護指導員 講習会(公開)2011年度の写真による速報です。

 

2011年11月26日(土)、日本山岳協会認定の自然保護指導員 公開講習会が、国立オリンピック記念青少年総合センターにおいて開催されました。


ごあいさつ
 日山協自然保護委員会の石倉昭一委員長
 都岳連自然保護委員会の西山常芳委員長

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更新者対象講習
 関連法規など


関東都県自然保護活動の現状報告
 神奈川県山岳連盟
 埼玉県山岳連盟
 千葉県山岳連盟
 東京都山岳連盟

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山岳団体自然環境連絡会の報告
 山の野生鳥獣目撃レポート 中間報告



講演
 東日本大震災に学ぶ「人と自然の持続的未来へ」
 東京都市大学教授 涌井史郎氏

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事務連絡

 

写真: 日山協自然保護委員長、都岳連自然保護委員長、関東都県の山岳連盟パネラー、涌井氏の講演

撮影: 宮崎

紅葉の里山ハイキングと自然観察会: あきる野市  2011年11月13日(日)

清々しい空気の中で五日市丘陵の弁天山から網代城山、秋川河畔にかけての紅葉を楽しみながら、多くの参加者を迎えて東京都山岳連盟の自然保護委員会主催の秋の自然観察会が行われました。

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天気は晴れ、参加者が武蔵増戸駅前へ午前9時にぞくぞくと集合して58名になりました。
受付で資料を受け取り、秋川の山田大橋の下の広場へ移動しました。ここで、自然保護委員会の西山委員長の挨拶、本日の予定説明、講師、スタッフの紹介をして、参加者の班分けをしました。
班毎に準備体操をして、9:40に出発。谷地田の稲刈りは済み、その稲はハザ掛けに掛けてありました。まわりの雑木林とともに里山の風景を楽しめたと思います。 弁天洞窟の前で、洞窟がなぜできたか、その後の使い方などを藤井講師から話を聞きました。
城山への道には先日の台風による倒木があり、山が荒れています。城山で昼食休憩をとり、急階段をおりて小峰公園に向かいました。
小峰公園で「山の写真の撮り方」を宮崎委員に、五日市警察の山岳救助隊の渡邊さんの話は緊急出動のため中止になりましたが、参加者の中の気象委員会の城所さんから「今頃の天気」について話して頂きました。
廣徳寺へ寄って黄葉した大銀杏を見てから、秋川河畔の東屋「やまぼうし」で委員会特製のキノコ汁と天ぷらを味わって、15時過ぎに解散しました。
コースの中では紫のリンドウの花、冬イチゴやオトコヨウゾメ、ヤブコウジのなどの赤い実が見られました。冬の花蕨、ヤブミョウガやヤブランの紺色の実、ウバユリの実も観察できました。

投稿: 森谷
写真: 弁天山から西武球場、小峰公園での写真ミニ講座、廣徳寺の大銀杏、タラヨウの実
自然保護指導員 2011年度 実地講習会の写真による速報です。

自然保護指導員2011年度新規申請者に対しての実地講習会をあきる野市横沢入で実施しました。
7月3日(日) 9:00にJR五日市線 武蔵増戸駅前に集合し、横沢入管理棟で講義を行い、横沢入から石山の池、天竺山、大悲願寺までのルートで観察を行いました。参加者は19名でした。

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9:40から、横沢入管理棟で西山委員長の挨拶に始まり、NPO法人横沢入タンボの会の飯野氏、福田氏、外山氏から東京都の里山保全第一号に指定された横沢入と横沢入の自然について話していただきました。横沢入タンボの会からは大悲願寺との関係やホタルの生態、ヨモギやヒメコウゾと桑の見分け方など多くのことを聞くことができました。
自然保護委員会の藤井講師から五日市の地質と構造、岡田講師から自然保護指導員の心構えの話を聞いて、後昼食後13:00から観察を始めました。

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植物を観察しながら、石山の池で伊奈石について、天竺山の下では五日市の地形について、大悲願寺では歴史的な田の管理方法などについて学んで、15:35大悲願寺で解散となりました。

受講者の皆さま、お疲れさまでした。
この後は、11月の机上講習会の後に登録申請の手続きとなります。


写真: 宮崎、野口
順に、西山委員長の挨拶、福田氏から植物解説、
福田氏から横沢入の説明、石山の池で藤井講師から説明、ヤブカンゾウ、テイカカヅラ
都岳連自然保護委員会では、都岳連に所属する日山協自然保護指導員の皆さまからフィールドレポートとして、活動中の状況をご報告いただいています。
情報共有の試みとして、20011/7/1より、このフィールドレポートの内容を自然保護指導員の了解をいただいてインターネットで公開することにいたしました。
自然保護指導員から報告された登山道や動植物の状況、トイレの状況などが他の登山者の参考になり、また自然保護に関心を持っていただく接点の一つになることを期待しています。

都岳連自然保護委員会などによる内容の検証、報告後に事象が変化したり改善されたりした時の変更などはされませんが、これらのことをご理解いただき、あくまでご参考としてご覧いただければ幸いです。

都岳連 自然保護指導員 フィールドレポート
http://frepo.mt-shizen.org/
高尾山クリーンハイクとセッコク観賞  京王線・高尾山口駅〜高尾山山頂

今年度は世界環境デーの6月5日(日)に、参加者130名、スタッフ24名という大パーティーで自然環境保護を訴える清掃ハイキングを新緑の高尾山で行なった。

梅雨の中休みで心配だった雨もなく薄日さえ差す中、大混雑の高尾山口駅前の集合場所に参加者が次々に集まってきた。申し込み制ではなく当日受付のシステム だけに受付作業が大変。8時40分予定の受付時間を繰り上げて名簿への記入を開始。一人一人にゴミ袋、資料を手渡していく。併せてこの日、ご協力頂く日山 協自然保護指導員の皆さんを集め概要説明を行なった。

午前9時、全参加者に声をかけて開始の挨拶。クリーンハイクの意義、国定公園内での自然環境保護、行動中の注意などを呼び掛けた後、コース説明、そして班 分け。参加者の希望コースに沿って10班を編成。新緑の中、各班担当リーダーの誘導で山頂に向かった。1号路には企業の方が加わったが、このクリーンハイ クが企業からも注目されているということか。

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参加者が杉の高木に着生するセッコクの花に歓声を挙げ、林縁に咲くサイハイラン、ギンラン、フタリシズカ、ミツバウツギなどを観賞。各班リーダーの適切な自然解説に参加者は疲れも忘れて聞き入っていた。

各班ともほぼ予定通りに山頂到着。眺望を楽しんだ後、少し下った5号路への分岐にある小広い場所に集合。都岳連気象委員会の城所氏から「今年の梅雨の特徴」と題した気象講座があった。参加者は気象のプロのレクチャーに大注目だった。
自然保護委員会の西山委員長からねぎらいの言葉、続いて感謝状が贈られた。委員長から幼稚園児と小学2年の2名には直接感謝状が手渡され参加者から盛んな拍手が沸いた。
12時30分過ぎ無事、予定を終了した。

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登山者、ハイカーのマナー向上でゴミは少なかったが参加者がゴミばさみ、ゴミ袋を持って山を歩くことでキャンペーンの意義は十分達成されたのではないだろうか。

また、クリーンハイクと並行して、環境月間の恒例の活動である高尾山での水質調査が行われた。

参加者130名(都岳連加盟35名、一般95名)
なお、今年度は大人数の団体でのご参加についてはご意向に沿えないことになり失礼いたしました。

講師: 城所 邦夫氏(都岳連気象委員会専門委員)
参加スタッフ: 24名 
総指揮: 森谷、CL:宮崎、SL:野口、
班担当: 西山、菊池、徳永、福田、石井、長谷川、笠松、小原、小林、山口、猪狩、野本、蒲池、山根、椎名、新村、小島、廣田、大島、 (担当班順)
水質調査: 藤井、山根
このほか、自然保護指導員のご協力を得ました。

報告: 宮崎 仁一郎

写真:  野口、森谷
左上:高尾山口駅、右上:感謝状、 左下:高尾山山頂付近終了時、右下:ケーブル駅のセッコク観察、 下段左:セッコクの花、右:桜の実
「新緑の里山ハイキングと自然観察」  弁天山・網代城山コース  あきる野市五日市

5月15日(日)の観察会は天気にも恵まれて心地よい風と緑の中でのハイキングになりました。

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天気は晴、JR五日市線の武蔵増戸駅前へ午前9時に参加者が集まる。受付で資料を受け取り、スタッフと共に駅から7分程の観察会のスタート地点になる山田大橋の下、秋川川畔の広場へ集合する。
開会式では、主催者を代表して西山自然保護委員会委員長の挨拶、本日の予定、講師紹介、各班のスタッフを紹介し、参加者の班分けをする。班毎に自己紹介、ストレッチなどをして出発。(9時25分)

網代公民館前からコースに入ると小さな谷地田がある。貴志島神社の鳥居から参道の山道を登る。神社の前を通り、奥の院の洞窟前へ到着。藤井講師の話を聞いて洞窟の中を見学。ひとしきり登り弁天山の頂上へ到着して眺望を楽しむ。
急降して鞍部から急登する。山ツツジ、ウツギ類の花が見られる。
城山の頂上で昼食。藤井講師から「断層、地震など」の話を聞く。ハナイカダの花も見られジャケツイバラのトゲに皆が感心する。急降して高尾の集落から道路へ出る。

小峰公園で休憩をしながら、五日市警察署の山岳救助隊員でもある渡邊警部補からの「山の事故防止について」、宮崎委員からの「山の写真の写し方」の話を聞く。

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 廣徳寺へ寄り、秋川川畔の東屋、やまぼうしに到着。山菜汁と山菜天ぷらを賞味して15時過ぎに無事終了した。
 短い時間であったが、参加の皆さん方は満足の様子でした。

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また、帰りに希望者は近くの畑でノラボウという菜を摘んでお土産にしました。

参加者 40名

担当: 森谷(CL)、小原(SL)
講師: 自然保護委員会委員により実施している
[地質・地勢]藤井、
[植物]椎名、大島、徳永、西山、猪狩、山根、渡邊、新村、宮崎、野口、福田、菊池、笠松、石井
料理班:小高、小林、西川、天野、野歩路会(酒匂、鈴木)

投稿:森谷
 2011年度の自然保護委員会恒例行事、奥多摩御前山カタクリパトロールは、4月16日にカタクリ保護柵を設置、以降25日までパトロールと携帯トイレのPR活動やアンケート、5月8日に保護柵を撤収して一連の活動を無事終了しました。
 57名(延べ103名)の方々にご協力を頂きました。心から感謝申し上げます。

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 今年はここ数年続いた暖冬傾向とは様相を異にし、奥多摩も積雪が多かったことや春先の寒さもあって開花時期が予想よりも大幅に遅れ、また、その後のお天気も概して低温に推移したため花の期間が長いように感じられました。パトロール最終日にも今を盛りと咲いたカタクリの花が多く見られ、撤収の手も休みがちになったほど開花予想の難しさを改めて痛感しました。
  また、カタクリの絶対数の減少、生育場所の高度化、林床部への移動に伴い、保護柵設置場所選定にも試行錯誤を重ねていますが、今年は一昨年より実施した御前避難小屋から大ダワ方面を更に強化、新たに惣岳山頂から奥多摩湖側や体験の森カラマツの広場周辺にも保護柵を延ばしました。
  来年以降は大きな片葉が多数見られた湯久保尾根方面にも伸長を検討したいと思います。そのような次第で、特に設置日・撤収日のマンパワー不足が予想されます。来期以降の各位の更なる協力をお願いする次第です。
 
 パトロールに際して登山者の皆様から頂いたアンケートについては現在集計中。この季節の御前山に登る登山者の傾向、携帯トイレの普及状況、登山コ-スの人の流れ等々、貴重なデータになると思います。これまで蓄積されたアンケート結果とともに、今後の山岳環境保全活動に活かしたいと思います。
 本当にありがとうございました。

小高 令子


写真: 小高、森谷
カタクリパトロールの初日の4月16日、ハイカーなどがカタクリの自生地に踏み込まないようにカタクリ保護柵、ロープの設置をしました。

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カタクリは一週間から10日位遅れているようです。
月夜見から、大ダワ方面、避難小屋近辺、御前山頂上の尾根などでは出ている葉は少なく、花もつぼみが少し見られた状態でした。体験の森のカラマツ広場の周辺も同じような状態でした。ただ、奥多摩湖へのコースにはカタクリが多く開花していたようです。 
トチの木広場の周辺ではハシリドコロが少し大きくなり、上の方では芽がようやく出た状態です。アズマイチゲの花が見られました。植物を観測している地点ではコバイケソウがようやく芽を出していました。

記事:森谷、 写真:森谷、宮崎
社)日山協 自然保護指導員 公開講習会2010年度の写真による速報です。


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 2010年11月26日(金) 18:30より、日本山岳協会認定の自然保護指導員 公開講習会が、国立オリンピック記念青少年総合センターにおいて開催されました。
 今回は、日本山岳協の主催、都岳連が主管で、県岳連との合同開催となりました。茨城、神奈川、群馬、埼玉、千葉、栃木などからも広く参加されて、参加者は一般の方を含めて約70名になりました。


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公開講習会は充実した内容で、夜の時間帯にもかかわらず参加者の皆さんの高い意識も感じられました。

日山協関東3県の山岳自然環境保護・保全活動の現状と問題点
 千葉県山岳連盟  自然保護委員長 重政 憲之氏
 埼玉県山岳連盟  自然保護委員長 岩崎 繁夫氏
 神奈川県山岳連盟 自然保護副委員長 松隈 豊氏
 コーディネータ 日本山岳協会副委員長 徳永 邦光氏

山岳団体自然環境連絡会の報告
 山の野生鳥獣目撃レポートの中間報告
  日本山岳協会自然保護副委員長 松隈 豊氏

基調講演
 「山岳団体(山を愛する岳人)への期待と国立公園の役割」
  財団法人国立公園協会研究員(前理事長)  鹿野 久男氏

写真: 日山協自然保護委員長、都岳連自然保護委員長、関東3県の山岳連盟パネラー、鹿野氏の講演
撮影: 宮崎

秋の自然観察会の実施報告 (2010/11/14実施) 紅葉の横沢入

2010年11月14日に紅葉の横沢入で行われた秋の自然観察会の写真による速報です。 曇りから晴れの歩きやすい空気の中を秋川から周辺の里山にかけての紅葉を楽しみながら、約40名の参加者を迎えて東京都山岳連盟の自然保護委員会主催の秋の自然観察会が行われました。

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薄紫のヨメナの花、冬イチゴやオトコヨウゾメなどの赤い実、ヤブミョウガやヤブランの紺色の実、フユノハナワラビ、イノコズチやヌスビトハギなどのいわゆるひっつき植物が見られました。 写真や地形のミニ講座の後は、地元で取れたサツマイモとマイタケの天ぷら、そしてキノコ汁をおいしくいただきました。

投稿: 野口

写真: 横沢入での写真ミニ講座、横沢入での昼食、ヤブランの実、大悲願寺

山岳トイレの整備補助事業廃止をきっかけに始まった山の自然保護と適正利用を考える「山はみんなの宝!全国大会」が開催されます。都岳連の椎名さんも尾瀬の自然保護についての話をします。


【開催のお知らせ】 「山はみんなの宝!全国大会」実行委員会の開催のお知らせのコピーです。
  内容の詳細と参加申し込みは、次の開催のお知らせをご参照ください。 2010/11/5版です。
  →開催のお知らせ(2010/11/30)のダウンロード (pdf形式)


----実行委員会からの開催のお知らせの内容を以下に抜粋しました。----

「山はみんなの宝!全国大会」
山の自然保護と適正利用を考える"国民会議"立上げに向けて

【開催趣旨】
国土の70%近くを占める"山"は国民共有の財産(宝)です。山の自然を守り、適正に利用することは、人々の暮らしを守り、健康や楽しみを提供し、安全で健全な地域社会を育む基本です。そのため、すべての人々は山の自然を守り、適正な利用に向けて行動し、立場を超えて協力することが求められています。
山の自然保護と適正利用を考える"国民会議"は、この基本的な考えを共通認識とし、山が抱える問題の改善・解決を図るために、それぞれの立場で役割を分担し、行動で示し、山が本来持つ望ましい姿を実現するために設立します。その設立に向け、山小屋や山岳・自然保護団体はもとより、広く市民・市民会議、企業、行政、研究者に呼びかけ、「山はみんなの宝!全国大会」を下記の通り開催します。

【開催概要】
日時:2010年11月30日(火) 17:00〜20:00(開場16:30)
会場:日本青年館 地下1階中ホール
  〒160-0013新宿区霞ヶ丘町7番1号
  最寄り駅 総武線 千駄ヶ谷駅より徒歩9分
  地下鉄銀座線 外苑前駅より徒歩7分
  TEL.03-3401-0101 FAX.03-3404-0611
主催:「山はみんなの宝!全国大会」実行委員会
定員:300名
参加費:無料 

【参加申込】
  締切日 2010年11月25日(木)
  「開催のお知らせ」の最後にある参加申込書に記入し、「山はみんなの宝!全国大会」実行委員会事務局宛にFAXまたはMailで送ってください。

【問い合わせ先】
  「山はみんなの宝!全国大会」実行委員会事務局(NPO法人 山のECHO内)  TEL.03-3580-7179 

  2010年6月の事業仕訳けで山岳トイレの整備補助金がカットされました。受益者が負担すべきとの理由です。山小屋、山をもつ地方行政、登山者、自然保護団体等が集まり、次の様な文を発表しました。

声明文

 6月9日、環境省行政事業レビューで「山小屋トイレ整備補助事業」*に『廃止』の判定が下されました。山に親しみ、自然を愛するすべての人々にとって衝撃的な出来事でした。この事業は山小屋トイレの整備に大きな貢献をしてきたからです。
 富士山、日本アルプスなどの高山から身近な里山まで、山は国土の骨格を形成し、美しい日本の山は世界に誇る国民の共有財産です。山の自然を守り、利用するうえでトイレは必要不可欠な施設であり、山小屋トイレは、公衆トイレに代わる公共的役割を担っています。しかも、トイレの未整備や整備が不適切なことによって、自然環境の汚染源になっていることなどから、緊急に整備が必要な山小屋トイレは、いまも全国に数多く存在しています。
 山岳地域においては、トイレ整備にかかる工費は膨大になります。公共的役割も担う山小屋トイレの整備促進には国からの支援が不可欠です。山岳自然環境の保護を図るために、環境に配慮した山小屋トイレ整備の促進を以下の通り強く訴えます。
*正式には環境省の「山岳環境等浄化・安全対策緊急事業費補助」事業


1.自然公園等での山岳地の公営・民営の山小屋トイレ・し尿処理施設の整備・改善に対し、国からの一層の支援が推進されるよう、特段の配慮を要望します

1.自然公園等の山岳地を対象に、「山岳環境保全のための利用と施設整備のあり方に関する総合計画」を国は早急に策定することを要望します
以上

2010年7月22日
「山はみんなの宝!全国集会」賛同人一同
都岳連 自然保護委員会のゴミ袋の配布が取材されたこともありました。

 高尾山のクリーンハイクなどでおなじみのゴミ袋ですが、都岳連で配布していることが新聞で取り上げられたときの写真です。

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 国立公園協会が昭和47年にゴミ持ち帰り運動を始めたのをきっかけに、都岳連自然保護委員会もゴミ袋を配布して協力しようと始めました。新宿駅で23時55分発の夜行列車に乗る人などに配られました。
 1985年(昭和60年)12月29日に新宿駅でゴミ袋を配布しているところを新聞社から取材を受けたときの写真です。スキーを持っている右端は、元自然保護委員長の故尾林さんです。この後23時55分発に乗っていきました。21時30分ごろから並んでたんですね。25年前でした。

投稿 椎名


p20100727keitaitoire1.jpg 山の自然環境を守るために利尻岳や早池峰山、屋久島などで、トイレの持ち帰りを進めているところがあります。登山やハイキングで長時間歩いてもトイレがない場合もあります。このようなときに利用できる携帯トイレのご紹介です。

山行中に使用できるこの携帯トイレは、東京都山岳連盟とメーカーで協力して開発したものです。もちろん、防災用などとしても使用できます。
白い袋が携帯トイレの本体で、この中に凝固剤が入っています。これだけでも使用できますが、ザックの中に詰めて帰ってくるときには緑の袋が役に立ちます。緑の袋は厚めのビニールでできており、入り口もしっかりと閉じることができます。緑の袋をザックのタッシュに着けて歩いているのを見かけると、山の環境に配慮している人なのだなあーと感心します。

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東京都山岳連盟のカタクリパトロールの時には、奥多摩の御前山の山頂で、サンプルの販売と説明をして実際に使っていただいています。1度使った方は汚いトイレより快適とおっしゃいます。
緑のチャック袋は特殊構造(エクシールPAT)で、臭いも水も漏らさず、密閉されます。便袋を処分して何回も使用できますが、大便を入れた時は衛生面でチャック袋ごと処分して下さい。


ご質問は都岳連自然保護委員 椎名まで。
メール: 

写真: サイズが大きいですが、右クリックで新規のウインドウで表示すると大きく見えます。

参考:メーカ資料 →携帯トイレ普及状況資料(作成時期は不明です)

自然保護指導員の2010年度 認定講習会 2010/06/27(日)


 (社)日本山岳協会 自然保護指導員の2010年度認定講習会が都岳連自然保護委員会主催で行われました。実施状況を写真で速報します。
 今回は、あきる野市五日市ファインプラザで机上の講習を実施し、午後からは横沢入で実地講習を実施しました。曇りがちで小雨が残る天気でしたが無事に横沢入で自然観察ができました。
 今日の講習会の参加者は、都岳連加盟山岳会の会員や個人会員の17名で、自然保護活動などについて熱心に受講されました。

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講習会の主な内容

机上講習(五日市ファインプラザ)
 自然保護指導員としての知識、法規や規程
 都岳連自然保護委員会の活動の紹介
 地質や植物について

実地講習(横沢入)
 NPO法人横沢入タンボの会の活動について
 谷地田を中心とした植生の観察
 伊奈石の石切り場跡や大悲願寺の見学


写真: 左上:五日市ファインプラザで講習、 右上:携帯トイレ、 左下:横沢入の植生観察、右下:ヤブランの花

撮影:宮崎、森谷、野口

セッコクの花咲く高尾山クリーンハイクの報告です。(2010/06/06実施)

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全国環境月間で世界環境デーに近い6月6日(日)、天気にも恵まれて新緑の高尾山で清掃ハイキングを行いました。
今年度の参加者は、一般の参加者が約90名、団体の参加者が約110名で、合計で約200名になりました。
ゴミ拾いと自然観察をしながら高尾山の頂上に向かい、美しい自然の中でハイキングを楽しむことを高尾山に登る多くの人たちにもアピールしました。

朝9時前から高尾山口駅前で受け付けが始まり、自然保護委員会の西山委員長の挨拶に続き、コースと注意事項の説明の後で班を作り、1号路と3号路で3班、6号路が5班、稲荷山が2班で、合計9班に分かれて各コースを登りました。

小さなゴミ袋でも足りるほど登山道のゴミは少なくなってきましたが、店の近くや人の多い頂上周辺ではゴミが見つかります。高尾山頂上と1号路などは多くの人で賑わっていました。トイレも長い列で順番待ちの状態でした。人で混雑しているためか登山道に沿って設置された植生保護のロープを超えて入り込んで歩いたり休憩や食事をする人たちが多く、声を掛けて登山道に出てもらいました。
セッコクは6号路と1号路できれいに咲いていましたが、大山橋では前年に比べ少ないようです。そのほか、シャガ、ガクウツギ、イナモリソウ、サイハイラン、ハンショウヅル、フタリシヅカなどの花を見ることができました。

高尾山の頂上では、ハイキングとこれからの季節の気象の話を城所氏からいただき、都岳連の配布しているゴミ袋の話などの後で、西山委員長から参加者に感謝状をさしあげました。
また、クリーンハイクと並行して、環境月間の恒例の活動である高尾山での水質調査が行われました。

参加された皆さま、ご支援くださった自然保護指導員の皆さま、クリーンハイクへのご理解とご協力をいただき、ありがとうございました。
ゴミの無い、花と緑の美しい山。自然環境保全活動の裾野を広げていきましょう。

講師: 城所氏(気象委員会)
スタッフ: CL 野口、SL 宮崎、猪狩、大島、小原、小島、小林、椎名、渋谷、徳永、新村、西山、長谷川、廣田、福田、藤井、森谷、山口、山根、渡邊
このほか、自然保護指導員5名

写真: 野口、小原
  左上:登山道の緑とシャガの花、右上:高尾山頂上での城所氏、 左下:イナモリソウの花、右下:サイハイランの花

投稿: 野口

春の自然観察会の実施報告 (2010/5/16実施) 新緑の奥多摩ハイキング 谷地田のある里山と歴史


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2010/5/16(日)朝の天気は明るい曇り空。集合時間の9時20分、参加者は受付を済ませ横沢入へ移動する。9時50分、山間に田んぼが広がる横沢入の管理小屋に集まり、主催者の自然保護委員会の大島委員長の挨拶に続いて、「横沢入タンボの会」の飯野氏から「里山保全地域・タンボの会の発足と活動」の話しをいただく。次に藤井講師から「この辺の地形と伊奈石について」の話を聞く。行動予定の説明、スタッフ紹介等を済ませ、10時25分に班に分かれて出発する。
稲はまだ苗代にあり田植えされてはいない。畦や古道には春の野花が、傾斜地の樹木にも花が咲き始めている。今年は季節が一週間程度遅れている。防空壕や戦車橋も見て、富沢入から尾根道を上がる。多摩の丘陵に見られる樹木や植物が見られる。伊奈石の露天掘りの採掘跡、加工したときのノミの跡が残る石も見られる。
天竺山の頂上で昼食をとり、休憩時間に大島委員長から「自然保護の目的」などの話しを聞く。尾根道を下りて、大悲願寺の境内で藤井講師から「この辺の地形と歴史」の話を聞く。終点の上村会館で、天ぷらと山菜汁を賞味して15時に解散する。
始めてのコースで、ぎこちなさがありましたが無事終了できました。参加者から里山の生態系、緑の大切さなど知ることができましたとの感想もありました。

参加者数 63名、子供3名
スタッフ
特別講師、NPO法人横沢入タンボの会の飯野氏  講師、藤井、廣田。
 CL森谷、SL小原、大島、徳永、椎名、小島、新村、野本、西山、山根、渡邊、猪狩、宮崎、
  渋谷、野口。料理スタッフ、小高、西川、小林、天野、野歩路会の鈴木、蝦名、酒匂
 
投稿: 森谷

写真:左上 横沢入の観察風景、右上 ガマやショウブが生える戦車橋付近、左下 マルバウツギの花、右下 伊奈石の石切り場跡の石にくさびの跡

御前山カタクリパトロール 2010年度 報告

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自然保護委員会の恒例行事の奥多摩御前山カタクリパトロール2010は、5月9日にカタクリ保護柵の撤収作業を行って終了しました。
初日の17日は、この時期の奥多摩とは思えない程の積雪で保護柵設置作業ができず、御前山避難小屋へ資材を荷揚げするに留まり、雪解けを待って24日・25日の両日で設置作業とパトロールを行いました。
そのような次第で実質の活動は2日間のみとなり、協力のお申し出を頂いた多くの自然保護指導員や委員の方は活躍ができず、少々寂しいカタクリパトロール2010と相成りました。
カタクリを見に来られた多くの登山者で賑わったと思われるゴールデンウィークが明けた10日、惣岳山への尾根道、惣岳山頂付近、避難小屋からオオダワ方向への3カ所に設置した保護柵を22名の自然保護指導員と委員で撤収しました。

p20100509katakuri.jpg 惣岳山周辺では例年と逆方向に設置作業を行ったため、ロープが足りずに保護すべき場所に保護柵がない箇所ができましたが、それでもそこのカタクリがまだ健気に咲いていたのが印象的でした。
また最近の傾向ではありますが、月夜見コースよりむしろ体験の森コース、特にカラマツの広場周辺から湧水の広場への尾根道にカタクリが偏在しているようです。来年以降の設置場所の検討課題と思いました。
みなさまのご協力に心より御礼申し上げると共に、来年以降もご協力宜しくお願い申し上げます。

投稿: 小高
写真: 小高、はせがわ  カタクリの保護ロープの設置、御前山でのアンケート、カタクリ
 
都岳連 自然保護委員会のゴミ袋のお話

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 6月の環境月間に行われる高尾山のクリーンハイクなどで配布しているおなじみのゴミ袋についてのお話です。

 自然保護委員会のゴミ袋配布は、昭和47年にゴミ持ち帰り運動をしようと、国立公園協会が一主婦の提案を取り上げて始めたのをきっかけに、都岳連自然保護委員会も協力しようと始めました。新宿駅で11時55分発の夜行列車に乗る人に配られたのです。

 最初は白いレジ袋を買って配りました。次の年、当時の委員長の稲垣さんが、袋を寄付していただける会社を見つけて、自然保護憲章と東京都山岳連盟自然保護委員会の名を入れてもらって作りました。しばらくこの状態が続き、山小屋で重宝がられ、山小屋組合が山と渓谷社にたのんで、大量に作られるようになりました。2006年あたりから袋は小さくなりました。

 ゴミ袋は野本さんや宮地さんに山と渓谷社から運んでもらっていました。

投稿: 椎名
写真は、残っていた今までのゴミ袋です。写真を右クリックして新規のページで表示すると大きくなります。
多摩川の源流に位置する奥多摩御前山における自然水とし尿の調査研究 2002年

この資料は、社団法人 東京都山岳連盟 自然保護委員会により、財団法人とうきゅう環境浄化財団の支援を受けて、2002年度に調査出版されたものです。 リンクは自由ですが、引用する場合には出典と社団法人 東京都山岳連盟 自然保護委員会を明記ください。

p20091120okutamachousa2002.jpg →ダウンロード ファイル f20100228okutamasuishitu2002.pdf


御前山水質調査をはじめた理由

登山者が山頂をめざして汗をかき、冷たい沢水や湧水で喉の渇きを潤す時程、言いがたい喜びと自然の恵みを感ずることはない。

御前山は奥多摩の多摩川支流、栃寄沢をつめた所にあり、山頂のすぐ近く、御前山避難小屋の前に、数少ない山の湧き水がある。毎年、東京都山岳連盟主催の日本山岳耐久レース10月中旬に行われているが、飲み水の補給所として御前山避難小屋の水場を指定していた。ところが第3回日本山岳耐久レース(1995年)の時、この水場に東京都西部緑地公園事務所調査の看板掲示で、この水は飲めないことが示された。この掲示を受け、東京都山岳連盟自然保護委員会では、避難小屋にあるトイレが関係しているのではないかと考え、御前山は勿論、大ダワの避難小屋、都民の森、御岳山の長尾平、今熊山の各トイレについて現状調査を行い、環境庁(現在の環境省)及び日本トイレ協会とコンタクトを取った。
まず御前山避難小屋前の湧き水を採水し、東京都秋川保健所へ持参、水質調査を依頼した。期間は平成10年4月-9月まで6ケ月間であった。保健所に依頼するサンプリングには時間的制約(朝10時まで搬入)があり作業は困難を究めた。結果は登山者が多数入山する頃から水質が悪化することがわかった。そしてし尿持ち帰り用の便袋を開発し、持ち帰り運動を始め、同時に後記のアンケートをとった。

御前山避難小屋前の湧き水を調査の対象にした理由は、4月中頃からカタクリの可憐な花が山頂一面に咲きみだれ、現在はこの花の咲くシーズンに多くの登山者が山頂を訪れ大賑わいする。1日で2000名を越える登山者が訪れる日も往々にしてある。この登山者が生理現象をもよおすと、山頂直下の草むらで用足しをする。これらが頂上から流れる沢水にどのような影響を及ぼしているか、カタクリの花の保護とともに、自分達の手で水質調査に取り組みたいと考え、財団法人とうきゅう環境浄化財団に調査研究活動の助成を申し込み研究が認可された。

沢水にし尿が含まれているかどうかの水質検査方法は、日本環境整備教育センター仁木啓三氏より、自然保護委員及び自然保護指導員27名が水質検査の講習を受け、検査方法を体得した。また東京農工大学農学部環境資源科学科理学博士小倉紀雄教授及び鈴木君枝氏に、奥多摩体験の森指導センターで直接ご指導いただいた。
(資料の1ページより引用)

なお、P35の色の情報は2009/12/28の電子データ化の時点で原本にてほとんど読めない状態でした。また、p36は空白のページのため削除しました。
訂正: p1 年の誤りを訂正1996年→1995年、 p3 電気伝導度の単位の誤りを訂正  2010/02/28訂正 

多摩川の源流に位置する奥多摩御前山における自然水とし尿の調査研究(研究助成・一般研究VOL24-No.136)
著者 山本久子
発行日 2003年3月31日
発行 財団法人とうきゅう環境浄化財団
雲取山定点調査山行 2009年12月12-13日

今回のルートは機動力を活かして後山林道終点まで乗り入れる予定が片倉橋で車両通行止め。予定より2時間の歩程が加算されて12:30に三条小屋に到着。
2年前の北京オリンピック景気の折りスクラップ価格が高騰し、市街ではマンホールの蓋さえ盗まれ始めた時に林道の鉄製落石防止フェンスまで狙われた模様、止む無く行政は車両をストップしたとのこと。

3年前に完成したバイオトイレの調査
三条小屋ご主人より丁寧な説明を頂く。年間大小合わせて3千~4千人がトイレを利用し、メンテナンスには利用者からのチップを使用するが、大半の利用者はノーチップとのこと。
抜気、バクテリア活性ための温水には三条沢の水力発電を駆使し、未だ活性炭交換の必要は無いとのこと。
しかし、循環液が最初の計画より多く排出され、これはリサイクルの一環として小屋近くの畑の肥料に使っている。

高度1500mを過ぎても山道には猪のミミズ捕食跡が多数見つかる。程なくして雪上に血痕、谷底に手負いのニホンジカを発見した。今年も害獣駆除の猟が行われていて、三条ダルミ上部より犬の呼笛を耳にした。山頂を巻く途中でシカを解体中の二人のハンターに出会った。雲取には月に一回、猟犬とヘリで入山し、今期の目標頭数は350頭とのこと。これも水源林保護の為には必要な捕獲か。

16:00に雪の三条ダルミに到着。遠くは藍の雪舟、近景は茶の魁夷を偲ばせる景色を堪能した。初級冬山訓練をしながら、17:00ごろ下界の夜景を見下ろす雲取山荘へ到着した。
雲取山荘では、11月初旬より冬期トイレの使用を開始した。

大腸菌検査を三条小屋の沢と奥多摩小屋下の水場で実施し、水場で3個のコロニーが検出された。

投稿: 山根

日山協・自然保護指導員2009年度公開講習会を開催しました。

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 2009年11月28日(土) 、日本山岳協会認定の「自然保護指導員公開講習会(更新)」が、国立オリンピック記念青少年総合センターにおいて開催されました。
 (社)東京都山岳連盟内では、現在約270名の会員・個人会員が自然保護指導員として認定されていて、山岳地での自然保護活動に参画しています。
 今回は2010年3月31日に更新を迎える方々を中心に、35名の皆さんが出席されました。実施日の設定が行事が重なる年末の土曜日の為か参加者が少なめだったのですが、その分参加者の意欲が伝わってくる講習会でした。
 講師陣も7年前から活動している「山岳団体自然環境連絡会」の中核の方々にお願いし、「山岳地域での自然保護・保全活動を考える」のテーマで熱のこもったご講演をいただきました。お礼申し上げます。
 なお、今回更新対象の自然保護指導員と新規登録申請された方は、都岳連と日山協理事会の確認を得て、2010年4月1日から5年間活躍していただくことになります。


今回、ご講演いただいたテーマと講演者は次の通りです。

 ツールド谷川トレイルランにどう行動したか 日本勤労者山岳連盟:浦添 嘉徳氏
 環境教育「国際交流を中心に」 日本ヒマラヤン・アドベンチャー・トラスト:室岡 和彦氏
 山岳地のトイレ「問題点と対策」 山のECHO:上 幸雄氏
 山の自然保護活動への想いと日本山岳会の自然保護活動 日本山岳会:山川 陽一氏
 山の野生鳥獣目撃レポート集計「現況と特徴」 日本山岳協会:松隈 豊氏
 都岳連自然保護委員会の活動 東京都山岳連盟:小高 令子氏

講演の後、自然保護委員会からホームページのご紹介と更新手続きの事務連絡があり、閉会となりました。

写真: 大島自然保護委員会委員長挨拶、 講演の様子、 終了時は気持ちの良い空、講師を交えて食事会




紅葉の奥多摩ハイキングと自然観察会  あきる野市  2009年11月15日(日)


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 前日、雨は午後に止み、当日の朝の天気は晴れ、正午には快晴となり暖かくなった。9時前にほとんどの参加者が武蔵増戸駅前に到着する。受付けを済ませて、資料とリボンなどを受け取り、観察会ハイキングの出発地へ移動する。
 網代公民館前で、主催者挨拶、行動予定、講師とスタッフの紹介をした。スタッフ3名、参加者10名前後で班分けをして、5班に編成する。班毎に準備体操、人数確認、自己紹介などをして出発する。
 田の稲が刈られて稲がけに干してある風景から始まった。植物では「ノハラアザミ」や「フユノハナワラビ」などを見ながら写真パネルで解説して進んだ。「イロハモミジ」の紅葉が青空に美しい。
 弁天洞窟の解説を聞き、城山の頂上で昼食。休憩時間に委員から「自然保護の話」、「山や紅葉の写真の写し方」の話を聞いた。里へ降り、小峰公園の青空広場で休憩をしながら、山岳救助隊員で五日市警察の渡邊警部補から「奥多摩の山の事故、山での注意点」などの話を聞き、藤井講師から「五日市近辺の地形・成り立ち」などの話を聞いた。
 色づいた大銀杏のある廣徳寺へ寄り、秋川河畔の「やまぼうし」で、調理班特製の秋の味、キノコ汁と天ぷらを味わう。午後15時に解散し、無事終了した。

 秋の一日、参加いただいた皆さんは満足の様子で、アンケートでも「また参加したい」との嬉しい声が届いています。
 また、今回は初めて日山協・自然保護指導員から「講師補佐」3名を任命して活動していただきました。今後の活躍を期待しております。

参加者:51名

講師: 藤井、廣田、 特別講師: 五日市警察署の渡邊警部補
CL: 森谷  SL: 小原
スタッフ: 大島、椎名、徳永、長谷川、福田、猪狩、渋谷、西山、宮崎、小島、岡田、野口、山根、小高、西川、天野、小林
調理の応援: 野歩路会4名、
講師補佐の自然保護指導員: 西田、笹崎、細野

投稿: 森谷
写真:左上 網代城山での記念撮影、右上 小峰公園での安全登山の話、左下 秋川沿いの紅葉、右下 廣徳寺の大銀杏の黄葉

山のトイレと沢水のアンケート結果 (2009年4月御前山カタクリパトロール時の調査)

 東京都山岳連盟自然保護委員会では、カタクリの咲く4月下旬に東京都の御前山で、カタクリを保護するためのカタクリパトロールを行ってきました。
  カタクリパトロールの実施期間中に奥多摩の御前山の山頂で、山のトイレと沢水に関するアンケートを行いました。2009年のアンケート結果をここに公開いたします。転載や引用をされる場合は出典を明らかにして、利用目的を都岳連自然保護委員会までご連絡をお願いいたします。リンクに関しての連絡は不要ですが、このページの場所が変更になる場合がありますので、トップページへのリンクをお勧めいたします。

アンケート実施日 2009年4月18〜26日の9日間(但し25日は荒天のため中止)
アンケートの回収枚数は、351枚でした。
御前山の山頂での、主に昼食時間帯に、協力を得られた方からの紙面による調査です。
対象者の選択などについて特に意識はしていないため、結果に偏りなどがある可能性があります。
質問によっては複数回答や無回答もありアンケートの数値は総数と一致しない部分があります。

2009/8/6版の集計結果の一部を画像にしました。画像を右クリックなどして新しいウインドウで開くと大きく表示されます。
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また、詳細な集計表は次のpdfファイルをご覧ください。
 f20090925enqt2009ktkr.pdf

アンケートの質問事項は次のとおりです。
(1) 年齢、性別
(2) 今までに登山中、沢水を飲んだことがありますか?
(3) 沢水が飲めなくなった原因が登山者のし尿と分かったとき、あなたは自分のし尿を持ち帰りますか?
(4) し尿の持ち帰り便袋(トイレパック)があることを知っていますか?
(5) 使用したことがありますか?
(6) 使用した方は何処で処分しましたか?
(7) これからは持参して「自然」をきれいにしたいと思いますか?
(8) 山小屋の屎尿処理にかかる費用は大変です。現在、一人あたり平均500円以上のコストがかかっており、今後ますます有料化・チップ式化が進むと思われますが、あなたが負担する「利用」金額について
(9) これから御前山周辺にトイレを設けるとしたら、何処に設置して欲しいと思いますか?
(10) 貴方の今日の登山ルートを教えて下さい(コースを線で繋いで下さい)。

C.2009  社)東京都山岳連盟  自然保護委員会
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東京の奥多摩御前山にて、今年も4月18~26日および5月10日の10日間(4月25日は悪天候のため中止)、カタクリパトロールを実施しました。

 

カタクリ保護や沢水の汚染問題をアピールしながら、山のマナーや山岳トイレ問題を聴くアンケート等の自然保護啓もう活動を行いました。行政からも高い評価を得今年も自然保護委員に加えて「日山協・自然保護指導員」の協力も得て、延べ90人の参加する大きな行事になりました。

 本年も引続き山渓環境賞受賞の事業として「惣岳山・大ダワ分岐周辺のカタクリ群生地」に保護ロープや看板を設置、また来年以降他コースにも保護柵を増設するための情報収集も行いました。
 御前山のカタクリは温暖化の影響か開花時期が「変動(今年は早まる)する」傾向があり、分布高度も上っているように見受けられます。今後の推移を注視したいと思います。

 皆様のご協力に心より御礼申し上げると共に、引き続くご協力をお願い申し上げます。


投稿: 小高

アンケートの結果は、別途掲載します。
雲取山定点調査山行 2009/07/11-12(土、日)

 前週4-5日の日山協自然保護常任委員北岳研修会の筋肉痛も未だ癒されないうちに雲取山調査山行が実施された。
 登りは昨夏と同じ大ダワ林道コースだが、今年は途中崩壊による車両通行止めも無く機動力を最大限に発揮し、前年比2時間の歩程短縮となる。

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 天気は時々薄日の差す程度で木々の枝葉も生茂り夏場にはもってこいの山行、下界では湿度が90%だがコースは大雲取谷からの吹き上げる風が心地良かった。
  10時の歩行開始から30分地点で高さ約2.5mの植物保護フェンスが張り巡らされていた。景観的には今ひとつだがフェンス内の植物は守られているようである。証拠にフェンス前までは偶蹄目の足跡が多数見られたがそこから先の草木は元気に育っていた。
 大ダワ手前のスズタケ群は更新中で完全に枯れてシオジ、クマシデ、ミズナラの大木が根元まではっきりと見渡せる静かな林である。コメツガ、カラマツの新緑の香りが素晴らしい。
 熊穴窪で水質調査CODと大腸菌検査を行う。落葉が多いためかCODはやや高めだが大腸菌は検出されなかった。
 13:05雲取山荘到着、日帰り出来る時刻だが小屋前で充分時間を掛けて野鳥観察、ツツドリ、カケス、ホトトギス、ウグイス、ヒタキ類が今を盛りと囀っている。
 翌朝、雲取山荘主の新井信太郎氏より樹木の寿命、生命力、自然界の不思議、野生鳥獣の生態、山小屋のトイレ事情など拝聴。その一例、山や林が荒れるのは昔のように炭や薪を取るため定期的に伐採しなくなったから、木には充分再生能力がある。鹿の食害は確かに増えた、小屋の前に栽培したヤナギランまで食べに来る。5年間禁猟になった熊も60年間で実際に目撃したのはたったの3回だけ、熊も餌の少ない山の中より食料たっぷりの人里を好むようだ、など々。
 今回心に残ったご主人の「60年、山に居てもわかんねえ事ばかり」なんと謙虚なお言葉か。早朝気温11℃の1時間の講義では身も心も引き締まる思いがした。

参加委員: 小高、小原、小林、山根  その他参加者4名、計8名
投稿:山根
写真:小原  雲取山山頂付近とマルバダケブキ、 水質検査の様子

参考:マルバダケブキ、メタカラコウ属[oNLINE 植物アルバム]
自然保護指導員の2009年度 認定講習会 2009/06/28(日)

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 曇りのち雨ではあったが講習に影響もなく、奥多摩三頭山の檜原都民の森で、(社)日本山岳協会 自然保護指導員の認定講習会が都岳連自然保護委員会主催で行われました。
 実施状況を写真で速報します。14名の受講者は、水質検査、地層の見学、自然保護について熱心に受講されました。
 詳細の報告は後日掲示します。

写真:都民の森で講習開始、 水質の調査、 地質の講義、 膝を合わせて自然保護

高尾山クリーンハイクとセッコク観賞  2009年6月7日(日)天候は晴れ


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 天気に恵まれた京王高尾山口駅前に、小学生、大学生、専門学校学生、若い人から中高年とたくさんの参加者がぞくぞくと集まってきました。保険兼受付名簿に記名して、ゴミ袋、手袋、チラシを受け取りました。
 午前9時から渋谷リーダの開会の挨拶、大島自然保護委員長の挨拶、今日の行動についての説明と続いた後、参加人数が多いので3コース、8班に希望により分かれました。1号路は3班、6号路は4班、稲荷山は1班となりました。各班には、自然保護指導員の方にも加わっていただき、参加者の安全確認、助言などで協力していただきました。
 参加者も一般登山者も多い6号路では、セッコクの花は昨年より咲き始めが早く、少なめのようでした。稲荷山コースはセッコクが見られないので、帰りに希望者と同行して1号路を下りて観賞しました。
 一般登山者や観光客が非常に多く、集合場所の頂上は大変な人出でした。動物もビックリでしょう。ビジターセンターの北側の広場で班が到着するたび、大島委員長の挨拶、城所先生の気象の話をしていただき、参加者に感謝状を差し上げて順次解散しました。

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 クリーンハイクの参加者がゴミバサミやゴミ袋を持って行動しているのを見て、一般登山者が「ご苦労様です」「有難う」など声をかけてくれました。登山道にゴミは少なかったのですが、「ゴミを捨ててはいけない」「ゴミを持ち帰ろう」などの啓もう、啓発の良い機会になったと思います。参加した皆さんも自然保護運動に一助を尽くした思いで、一日を過ごされたのではないかと思います。

 200名を超える大人数の参加者があったクリーンハイクは、細かい心遣いには難がありましたが無事終了。皆様、有難うございました。自然保護指導員の方々には、ご支援いただき誠に有難うございました。今後も他のイベントなどでのご協力をよろしくお願いいたします。

 ゴミの無い、花と緑の美しい山。自然環境保全活動の裾野を広げていきましょう。

 環境月間の例年の行事で、クリーンハイクと同時に水質調査も行われました。(藤井、山根)
 新聞へ大きく掲載されたり、インターネット検索から団体の申し込みがあったりで、参加者の合計は210名でした。

参加委員  CL渋谷、SL野口、大島、小島、徳永、西山、新村、廣田、山口、椎名、小原、渡邊、小林、猪狩、長谷川、宮崎、森谷
投稿:森谷

 

写真:高尾山口駅前で集合、 1号路の杉の枝先のセッコク、 高尾山で見かけた紫ラン、 高尾山山頂直下の木陰で感謝状

新緑の奥多摩ハイキング 自然観察会 2009/04/29


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 春の奥多摩と里山の自然を舞台に、都民に広く呼びかけて開催しているこの行事ですが、今年は3週間ほど時期を早めて、4/29に実施しました。大型連休の時にと心配されたが「新聞、放送、ミニコミ誌等」八方手を尽くした広報が功を奏し、50人からの申込みがありました。

 朝から好天の武蔵増戸駅前で受付、スタート場所の公民館に集まっていただき、大島委員長挨拶・講師紹介・班分けと進んで、10人から15人に2~3人の自然保護委員を配置し出発しました。

 「ハイキングをしながら植物などの自然観察」を楽しめるこの企画は毎回好評ですが、今年は時期のためか花が少し早いようでした。例年5月中旬で「少し遅め」と思っていましたが、時期設定はほんとに難しい。それでも、植物を「五感-見る、嗅ぐ、触れる、聴く-で感じて」もらうことは、新しい発見につながります。味わう場所は「最後のヤマボウシ」、それまでに藤井講師と要所で「五日市の地質・地形と生活」の勉強もしていただきました。

 最後に駅近くの秋川河畔のヤマボウシで、野草、茸などの天ぷらと味噌汁、ビール(有料)で体と胃腸を癒し、皆さん満足の内に15時過ぎ現地解散しました。 

参加委員20名。

投稿: 森谷

写真: 城山山頂での五日市盆地の説明、 ヤマブキソウの花、 クマガイソウの花、 観察会のハイキング風景

奥多摩の御前山のカタクリパトロールの様子です。  東京都山岳連盟 自然保護委員会 2004/04/26

2009年のカタクリパトロールの最終日の様子を写真で速報いたします。

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9:30  月夜見第2駐車場の仮設トイレをチェックしたあと、御前山に向かって出発。
11:30 御前山頂上で携帯トイレ用のテントを設置、携帯トイレの紹介とアンケート調査を実施。
13:30 最終日のため山頂の看板とテントなどを撤収して、下山開始。
月夜見第2駐車場に戻る班と、避難小屋経由で藤倉へ下りる班に分かれて下山。
15:00、15:30 駐車場着。その後、器材などの荷物の整理を行い17:00ごろ解散。

頂上では東京都のレンジャーの方々も立ち寄られました。
避難小屋では、トイレから使用済みトイレットペーパのゴミ袋4袋を下ろしました。
下山途中でぐらついたカタクリ保護の立て札をハンマーで補修しました。
保護柵は有効ですが、あっても写真のために保護柵内に踏み込んでいる人がいました。



写真:  カタクリの花、アンケート調査 、御前山山頂の携帯トイレ用のテント、雲取山を背景に携帯トイレの説明
雲取山定点調査  2008/12/13-14

 10年目になる雲取山定点調査を行いました。毎年コースをいろいろ変えながら行っていますが、今回は鴨沢往復としました。
 途中の水場で水質調査をしましたが、大腸菌は検出されず、CODも全く問題ない数値でした。
 山頂から山荘への道はカチカチに凍っていてアイゼンを装着。アイゼンの「さび」落としがしっかりできました。
 小屋からワインと日本酒の差し入れがあって夜も盛り上がりました。翌朝は信太郎氏不在のために息子のテルカズ氏からお話を聞きました。話題が多岐にわたって、報告をまとめるのが大変です。詳細は後日掲載予定。
 夜半から降り出した雪は15cmほど積もったでしょうか。雲取山の景観はすっかり変わり、参加メンバーにとっては初雪で、素晴らしい景色に歓声を上げながら下山してきました。

参加委員: 小林、小原、小高、他
投稿:小高
日山協・平成20年度自然保護委員総会の報告

2008年11月8日(土)から9日(日)  東大阪市

 日本山岳協会自然保護委員総会が「身近な里山の自然に親しみ、環境保全と活用を考える」との大会スローガンのもと、大阪で開催された。全国から110名が参加し、都岳連からは13名が出席した。
 11月8日は、大阪府立大学の石井教授の基調講演「生態学からみた里やまの自然と保護」があり、「さとやま」の多様な自然と重要な役割を解説し、興味を誘う話に参加者は耳を傾けた。他に各岳連の活動交流・情報交換、「自然保護指導員制度と活動の手引き」の説明があった。
 次回、2009年の開催地は愛媛県と確認された。
 11月9日は、枚岡(ひらおか)駅付近でほぼ8㎞のハイキングを楽しみつつ、晩秋の里山を堪能した。

 投稿:小原

総会配布冊子(PDF)が大阪府山岳連盟からダウンロードできます。
大阪府山岳連盟→日山協自然保護委員総会資料
リンクが切れたときは、大阪府山岳連盟から辿ってください。
日本山岳協会 自然保護指導員などを対象とした公開懇談会

2008年11月30日 (日)8:35〜12:00
国立オリンピック記念青少年総合センター
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 日本山岳協会 自然保護指導員などを対象とした自然保護指導員講習会が行われた。
 自然保護指導員の新規申請・更新対象者・專門委員を含めて66名が参加した。今回は山岳団体自然環境連絡会として共に活動している7団体と日本自然保護協会の参加をえて実施された。各代表から熱のこもった報告が続き、内容も大変好評で盛り上がった。昼食をとりながらの交流・懇談では、引き続きこのような企画を希望する意見が出ていた。

1.都岳連自然保護委員会 委員長挨拶 大島文雄

2.山の自然保護・保全活動について次の団体における山の自然保護・保全活動の実績と現状の報告があった。
  • 日本山岳会: 山の環境問題に関する意識調査の報告(富沢克禮氏)
  • 日本ヒマラヤン・アドベンチャー・トラスト: 環境教育活動(野田憲一郎氏)
  • 日本勤労者山岳連盟自然保護委員会: 山のごみ回収報告(浦添嘉徳氏)
  • 日本ヒマラヤ協会: Take in take out(中川裕氏)
  • 山のECHO: 山岳地のトイレ(上幸雄氏)
  • 日本山岳協会: 自然保護指導員資格制度について(若月東兒氏)
  • 日本自然保護協会: 山岳域の自然保護[AKAYA、会津駒ヶ岳](辻村千尋氏)
  • 東京都山岳連盟: カタクリパトロールと水質調査(小高令子氏)
p20081130kondan2.jpg 3.山の自然環境保全・保護を学ぶをテーマに報告者と意見交換を行った。

司会は徳永邦光 都岳連自然保護委員。

4.講演のあとの食事会では報告者を交えて親睦も深められた。


網代弁天山から城山ハイキングと自然観察

2008年 11月16(日)曇り時々小雨
 
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 前日の夕方からの雨が朝まで降っていたが、集合時間の午前9時は止んでくれた。
 JR五日市線の武蔵増戸駅前で受付を済ませて、観察会の出発地点の網代公民館前へ移動する。ここで、大島自然保護委員会委員長の挨拶、スタッフ紹介、今日の予定の説明、班分けをする。
 前日の調査では雨で滑りやすい場所があり、これからも雨が降る予報もあることから、参加者の靴や服装を見てコースを変更する。網代弁天山を一周して戻り、一部は車道歩いて城山を迂回した。
 途中では各班ごとに廣田講師の設置した植物パネルでの説明やハイキング講座を行い、小峰公園などで地形や地質などの話を藤井講師から聞いた。
 弁天山付近の紅葉と植物の観察、秋川沿いの流れと紅葉、小峰公園の紅葉、廣徳寺境内の大銀杏の黄葉を楽しんだ。
 最終地点の東屋「やまぼうし」では、特製のきのこ汁と甘酒を味わい、無事終了した。
 観察会の途中で小雨があったが、参加者の皆さんは秋を楽しんでほぼ満足の様子であった。


参加者 35名。
講師  藤井 謙昌、 廣田 博
観察スタッフ 13名、 キノコ汁作りと会場作りスタッフ 7名。
 CL 森谷、SL小原
  徳永、椎名、新村、大島、野口、岡田、溝口、猪狩、渡邊、西山、小島、小高、小林、西川


投稿:森谷
写真:左上 網代公民館前から、右上 網代弁天山からの下り、左下 廣徳寺、右下 きのこ汁

日本山岳協会 自然保護指導員の認定講習会の報告(2008年度)

p20080907kijo2.jpg  9月7日(日)、ブナの自然林が残る奥多摩三頭山の檜原都民の森で、(社)日本山岳協会 自然保護指導員の新規認定「机上・実地」講習会が都岳連自然保護委員会主催で行われた。
  JR武蔵五日市駅前に9時集合、貸し切りバスで檜原都民の森へと向った。講習は車内で始まり、小高講師から都岳連活動紹介、森林に囲まれた研修センターでは、藤井講師 から三頭山の地質・地勢の特徴の講義と三頭大滝付近にて奥多摩の地質、断層を探索した。昼食後は、岡田講師から自然保護指導員の基礎知識と心得、水質調査とその目的が講義されて、3班に別れて沢の水の水質調査実習を行った。
 帰りの車中では積極的な意見が出され、来年度から始まる新指導員の活躍が期待される講習会となった。


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帰路の車中での感想:(参加者20名中、18名からの感想)
  • 山でトイレに行き難くなる。
  • 地質が少し難しかった。
  • 自分の山行が常にインパクトを与えていると思っていたが、やはり複雑な思い。
  • 水質検査が有意義だった。
  • 山の準備をしてきて、歩かなくてすんだのは良かったのか?(物足りない?)これから先のことを思うと責任が重いと感じる。
  • 数時間の講習で指導員とは心配。メルマガでもっと情報が欲しい。
  • トイレ使用料を100円払っていたが、200円位支払わなければと感じた。
  • トイレの持ち帰りは実施しているが、現物の持ち帰りに抵抗があったが、今回考え直さねばと思った。
  • 山が疲弊していくのを感じた。自分に何が出来るのか考えていきたい。
  • 人間との共存が大事。ほったらかしではいけないと思った。
  • 考えるのに良いきっかけとなった。
  • 米国では施設を整えて入山料として30$くらい徴収している。そろそろ日本でも徴収するべく検討したらどうだろうか。
  • 人が山へ入るインパクトとの折り合いを考えなくてはと思った。
  • 歳とともにトイレの快適性を求めてきた。雲取山の500円は妥当だと思えた。
  • 自分も山を汚してきたのかと反省しながらの参加でした。
  • 今年のカタクリパトロールに参加した。山の成り立ちに興味を覚えた。"お花つみ"は好きだったが反省し、(携帯トイレを)自ら実施して行く事で広めたい。
  • トイレの意識を新たにした。地質は楽しかった。
  • 三頭の大滝を別の目で見られて良かった。テントを指定地以外で張らないよう注意していきたい。
  • 自分に何が出来るかわからないが、努力していきたい。

 全体として「地質を有意義と感じた参加者多数。これから山に登る時に、山を見る眼が変わる」との感想もありました。

アンケート:
 し尿持ち帰り袋(トイレパック)を使用した経験のある受講生は1名のみ。今後のPRが必要と思われた。

受講生:20名 (女性6名、男性14名、40代が2名、残りは50代と60代が半々) 

委員会スタッフ16名
講師:藤井、岡田、小高
委員:渡邉、西山、山根、猪狩、大島、徳永、溝口、小島、廣田、野口、小林、野本、小原

投稿:大島、西山、小島
写真:基礎知識の講義、水生生物の調査、地質の調査

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 恒例の雲取調査山行を梅雨前線停滞中の2008年7月5-6日に実施。今回も参加者が19名と多く、足の確保に難があったが、機動力を活かし雲取山荘迄歩程4時間の最短コースを選択。しかし、長雨で落石の危険性があるため天祖山分岐地点で3日前に車両通行止め、真夏を思わせる強い陽射しと高湿度の中、富田新道分岐迄は2時間超の林道歩きを強いられた。
 日原林道2ヶ所で水質調査を行う。CODは〈低濃度〉。天祖山下方のカジ小屋窪では、水温18度C測定時間5分20秒設定で標準色「2」を観測、少々酸素不足か。されど炎天下には美味い水分補給となった。
 大ダワ林道では蝉時雨の中、カエデ、ブナ、ナラ、カツラ、ホウ等の広葉樹林帯が日光を遮り、沢からの風が心地よい。
 今年御前山でも多く見られたシカ除けのネットフェンスがここでも各所に張り巡らせてあった。水源林保護のため、生態系保全のための施工であろうが根本的な問題解決が必要に思う。
 3年前に開花したスズタケが60年の更新期を向え総て枯死状態、見慣れた緑も灰色に包まれていた。3〜4年もすると新生スズタケで樹木の下は覆われるであろう。
 16時前に先発の小雲取谷遡上組3名に迎えられて雲取山荘に全員無事到着。
 翌日6日、お忙しい新井信太郎氏から、今年は5月初旬迄利用した冬期用牡蠣殻トイレも排泄物分解の必要上からバクテリア育成の温水確保や、ゴミの搬出でヘリコプター使用に関して山小屋管理の大変さ、大切さについて拝聴。
 下りは富田新道を採る、ここでも灰色一色スズタケ畑の中に所々マルバダケブキを見るが、ここは夏場でもまだフキの猛烈な勢力は及んではなさそうだ。上り下りで少し気になったのは羊蹄目の足跡は例年通り多数発見されたが、至る所で山道から踏外したような、滑ったような痕跡が多くあった、本来彼らのフィールドでありながら珍しく思えた、少々野性味を失いつつあるのだろうか。
 暑い林道歩きを経て13時ゲート着。無事に調査山行を終えた。鷹ノ巣山北斜面では数ヶ所の大規模な崩壊、林道の落石状況や多数の倒木状況から昨年9号台風の爪跡は未だ生々しく残っていた、改めて自然の脅威を痛感する山行であった。

参加委員:山根、西山、栗山、小林、小原、小高

投稿:山根、小高
写真:西山 小雲取谷、雲取山荘で新井氏と
高尾山クリーンハイクとセッコク観賞 2008年6月8日(日) 曇り(予報は午前中に小雨)

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 今日のセッコクを観賞しながらの高尾山の清掃山行は、6月の環境月間に合わせた自然保護の啓もう活動である。
 京王高尾山口駅前に8時ごろからスタッフが集まり、電車が着くたびに参加者が増えてくる。9時から開会式を行う。開催の挨拶、自然保護委員会の大島委員長の挨拶があり、今日の予定、班分けについて説明をする。
 参加者63名、スタッフ16名になった。参加人数が多いので、スタッフ2~3名、参加者10名前後、協力してくれた自然保護指導員も入り、5班の編成にする。
 9時25分に順次出発する。参道へ入るとシャガの花が咲いている。シャガは土止めに効果があり高尾山の参道、登山道の斜面に多く見られる。
 6号路(びわ滝コース)を行き、びわ滝分岐から15分位で杉の大木の上方にセッコクの花が咲いている。その先にも、薬王院あたりにも今年はセッコクが多く咲いている。黄色の花のジャケツイバラも見える。
 橋の脇の広場でカメラ講座を行う。水量の多い沢道から緩やかな道、急登の階段を登り、尾根の広場に出る。休憩しながら熱中症対策とハイキング講座を行う。薬王院からの道と合わさると賑やかになり、頂上は人で賑やかで、誰かかが山の銀座だと言っていた。
 高尾山頂上では気象講座、自然保護委員会が行っている水質調査についての説明もする。そして今日の清掃山行に参加していただいたことに対する感謝状を差し上げて、委員長挨拶があり解散する。

参加スタッフ:  大島、藤井、徳永、小島、溝口、新村、小原、西山、山根、渡邊、小林、猪狩、野口、長谷川、CL 渋谷、 SL 森谷
投稿:森谷
写真:例年より多いセッコクの花、高尾山口駅での挨拶、高尾山頂上での感謝状、ヤマボウシ

網代弁天山から城山ハイキングと自然観察
2008年 5月18(日)曇り

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 武蔵増戸駅前の広場で9時頃までに受付を済ませ、参加者はスタッフと共に観察会のスタート地点の網代公民館へ向かう。
 秋川に架かる網代大橋の下のフジの花が満開で美しい。網代公民館前広場で準備体操をして、主催者の自然保護委員会の徳永委員長の挨拶、今日の予定、観察の進行についてなどを説明する。同行スタッフ16名(内、講師2名)、参加者28名。スタッフが2~3名、参加者4名か5名で班を構成する。
 10時出発。田んぼには稲が植えられている。蛙の鳴き声が賑やかだ。ここのハルジオンから始まる。似ているヒメジョンとの違い、ノアザミとタムラソウとの違い。今日の観察の主なる植物を選び、廣田講師が用意した花や葉の写真、拡大写真のパネルを見ながら解説し、観察していく。
 弁天山の洞窟がどのようにして出来たのかの興味深い解説が藤井講師よりある。弁天山の頂上にネジキという樹木がある。木の肌が幹も枝もネジれている。ウツギ、ハナイカダと見て進む。
 城山の頂上で昼食後に、五日市盆地が太古の昔は湖であった話、熱中症の話があった。下山時にジャケツイバラの幹のトゲを触り幹の先に咲く黄色の花を見る。
 小峰公園で奥多摩の形成、河が作り出す段丘などの解説がある。山菜汁が待ちどうしい時間のようなので会場へ直行する。会場の「やまぼうし」へ到着して早速、料理班特製の山菜の天ぷら、山菜汁を味わう。盛りだくさんの内容であった観察会は15時に解散して無事に終了した。

講師:藤井 謙昌(地質学、歴史)、廣田 博(植物)
スタッフ: CL 森谷、SL 渋谷、会計 小原
徳永、大島、小島、渡邊、野本、新村、猪狩、山根、西山、野口、長谷川

投稿:森谷
写真:セリバヒエンソウ、ヘビイチゴ、城山頂上、山菜天ぷら

 地球温暖化問題を主なテーマとして、本年7月7日「2008北海道洞爺湖サミット」が開催された。約1000年から2000年前の中世期、地球の気温は、温暖期や小氷期等の変動を繰り返しながら比較的安定していたが、西暦1750年頃から、人間による化石燃料の使用によって平均気温が上昇し始めた。化石燃料に含まれる二酸化炭素やメタン等の温室効果ガスの放出が急速な地球温暖化の大きな要因とされている。このままでは、西暦2100年までの間に、平均気温が最大6.4℃上昇すると言われている。これは過去1万年の気温再現結果に照らして上昇の速度が明らかに異常である。今後20~30年の間に「京都議定書」「洞爺湖サミット」「09デンマーク会議」等でドラスティックな温暖化抑止対策を講じておかなければ、地球は取り返しのつかない事態に陥るだろう。

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 さて、2007年6月23日、中央高速と関越道間の圏央道が開通した。高尾山を隧道でぶち抜き、圏央道高尾トンネルの掘削工事が2009年度貫通を目指し現在着々と進行している。圏央道は、神奈川県横須賀市から高尾山を通り、埼玉県、茨城県を抜け、千葉県木更津市を結ぶ首都圏中央連絡自動車道路である。高尾山は東京都心から50キロ、電車で1時間足らずで、家族連れや若者達、中高年とあらゆる階層の人々に愛され、年間250万人が訪れるという。東京を訪れる外国人観光客の人気は、浅草、秋葉原に次いで高尾山だそうだ。最近、フランスのタイヤメーカー「ミシュラン」が、高尾山を三ツ星にランクしたほどだ。
 近郊に緑豊かな憩いの場を持つことが近代的な大都市の条件なら、高尾山はその役割を十分に果している。南斜面が温暖帯、北斜面は冷温帯であるため、約1300種の植物、5500種の昆虫類、130種の野鳥、30種の哺乳動物が棲息しているという。貴重な自然の宝庫であり、見事な食物連鎖のシステムが構築されている。トンネルによって水脈が分断され、生命の根源である水がむやみに放出され、滝が涸れ、高尾山の豊かな自然に多大な悪影響を及ぼすことが懸念される。
 宇宙の出現は137億年前、地球が46億年前、生命の誕生が40億年前、そして人類が現れたのが600万年前とは、元自然保護委員長・藤井謙昌が唱えるところである。想像も出来ない驚くべき時間をかけて形成された地球の歴史を考えるならば、我々人間は、地球に対してもっと謙虚にならなければならないだろう。産業革命後僅か260年で、人類は鉄とコンクリートにより自然界の循環サイクルを断ち切り、生態系破壊を始めた。今さら260年前の社会に戻ることは不可能であるが、これからは便利さばかり求めることにブレーキをかけて行かねばならない。
 1972年6月5日、スウェーデンの首都ストックホルムで国連人間環境会議が開催された。以来、6月5日が「世界環境デー」となった。我々は毎年6月初旬の日曜日、新聞等で参加者を募集して高尾山清掃キャンペーンを実施している。同年尾瀬で始まったゴミ箱撤去運動以来、高尾山にもゴミは殆ど見当たらなくなった。20年余も続けてきたことが世間の風潮と相まって漸く効果が出てきたものと認識している。継続は力なりだ。
 時代は今、将に環境の世紀、自然保護という傲慢な考えを捨て、人類は動植物と平等に地球の恩恵を享受するという思考へと展開して行かなければならないと考えている。

 自然保護指導員 徳永 邦光
 (都岳連通信第4号 巻頭言より)

「都岳連関係者、日山協・自然保護指導員」等皆様のご協力に御礼申し上げます。

 昨日4月26日、保護ロープを残すのみで器材も撤収し、一応カタクリパトロールを切り上げました。
 今シーズンは、週末があまり天気に恵まれず、例年より入山者は少なかったようです。
 保護ロープを設置した土曜日こそ何とか雨に遭わずに済みましたが、翌日曜はパトロールが山頂に着く頃に雨となってトイレも設置できず、寒さに耐えきれず避難小屋に避難した次第です。また一昨日も寒くて、カタクリも終日うつむいていました。昨日も時より薄日が差す程度、カタクリにもパトロール参加者にも寒い一日でした。
 カタクリの花は本当に少ないです。ただし例年より花は大きく、春の陽射しの中で反り返ったら絵になるような株を沢山見かけました。
 20日と26日、湯久保尾根を降りました。カタクリは例年並み、ただ惣岳山から御前山ルートとは違う環境に咲いていますので、印象はかなり異なります。
 寒かったせいで、29日以降ゴールデンウィークもまだまだ見頃かと思います。

 投稿:オダカ

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 大陸性高気圧に覆われた好天気の2007年12月15日~16日、雲取山調査山行が実施された。9:42、鴨沢から9名で入山。10:40、最初の水場で水質調査COD(化学的酸素消費量)測定。今夏の調査では登山道を横切る迄のパイプが破損しており検査は上部の湧水地点で行われたが山の管理者の御陰で綺麗に補修されており本来の箇所で充分な水量が得られた。水場上方は樹林帯で水路はその中を通っている為に岩質経由の水の味とは若干異なる。水温7℃反応時間10分設定、結果は標準色数値の「7」、夏の測定値より少し下がってはいるが水中の酸素量は少ない、夏期測定値比較で今回は①水量が多い(少量では地下水の地中通過時間が長いとバクテリアとの接触時間が増加)、②気温、水温の下がるこの時期は水中微生物の繁殖度が下がっていること等が考えられる。この水場では嗽程度の利用をお勧めする。
p20071215onedakebuki.jpg 20071215shokugai.jpg 堂所経由でマムシ岩辺りから山道に僅ながら雪が現れ始める、例年同時期の調査では見られなかった積雪が七ツ石を巻きブナ坂迄の日陰斜面では凍り始めている。登山道には堅果が多くみられ、今年は堅果類が豊作のようである。
 石尾根は見晴らしの良い防火帯でここから立枯れ現象が現れる、数年での比較で立枯れの推移は如実に判明しないが他の山域同様徐々にではあるが樹木の勢いが無い様に見える。北斜面は唐松の樹林帯でニホンジカの食害防止の為に所々の幼木にも保護柵が巻かれているが柵内の木々は殆ど枯死状態であった。夏には勢力を誇示していたマルバダケブキもきれいに刈取られている。奥多摩小屋辺りから霰が舞い始め山荘までは巻道を行く、9月6日の台風9号の爪跡著しく栂やシラビソが山道から見える範囲で数十本、推定で百本位倒木との事、雪を被った山道も様相が変わっていた。15:20雲取山荘到着。
p20071215takahashi.jpg  翌日、雲取山荘主人新井氏よりお話をうかがう。冬季利用の牡蠣殻トイレ:この冬は例年より寒さが早く11月10日頃から稼動。昨今騒がれている地球温暖化について、雲取山にいたっては年間を通して氷点下プラス・マイナスの日数をトータルすると、毎年ほぼ同じ数字であるとの事。ただ、台風は昔より大型で倒木被害が多くなってきている。
 実際利用してみた山荘のトイレは山の中とは思えない程清潔で快適である。雲取山は都心に近いこともあり「きれいで設備がよくて当たり前」と思っている人が多く、利用者のトイレ基金もマイナスとの事。それでも「自然が好きだから、守りたいから」山を汚さないトイレを維持管理していくという氏の言葉が印象的であった。山小屋生活52年、この山を知り尽くした氏の一言一言には重みがあり山への愛情を強く感じた。
 雲取山登頂、避難小屋トイレ調査、トイレットペーパーは無いが清掃されている。
 避難小屋前より改めて石尾根を見る「やはり樹木全体に元気がない」森の400年周期の為だけなのか?
 投稿:山根、長谷川、 写真:小原
 写真:雪の尾根の左の林は鹿の食害で皮が無い、夏はマルバダケブキの草原になる、中央が新井新太郎氏
高尾山清掃山行6月3日(日)
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 今年も高尾山清掃山行が6月5日から始まる環境週間に合わせて行われた。天気は晴。午前9時、京王線高尾山口駅前に82名が集まってくれた。スタッフは9名、徳永委員長の環境保護を交えての話の後、参加者を5班に分けて準備体操をして出発する。自然保護指導員の方には各班に入って協力していただいた。一般の方が参加しやすいように清掃と共にセッコクの花の観賞も入れ、6号路の沢沿コースだけにする。
 琵琶滝の下、修行堂の前の広場で、「全国環境月間全国一斉水質調査」担当委員から、調査の目的と内容の説明を行った。杉の大木の上方の枝にセッコクの花が咲いている。その先の方に黄色いジャケツイバラの花も咲いている。マタタビの葉も見える。実が成っているハナイカダ、フタリシズカ、サイハイランなどが見られる。シャガの花も咲いている。シャガは根を張り土砂崩れを防いでいるという。
 12時、山頂に全員が揃ってから城所先生の気象の話、ハイキング講座、デジタルカメラ講座、熟中症予房などの話があり、徳永委員長から参加者の皆さんに感謝状を差し上げて解散する。
 参加者の皆さんや行き交う人に対し、高尾山を美しい山にしようという啓発になったのではないかと思う。
 (森谷)

平成19年度東京都山岳連盟自然保護委員会主管
自然保護指導員活動一覧(期間 自平成18年12月至平成19年11月) [平成19年12月9日版]

実施日 山域・会場・名称等 活動内容 参加人員 備考
2006
12/16~17
雲取山調査 ・雲取山荘のトイレ利用状況(蛎殻利用の完全循環型トイレ)
・雲取避難小屋のトイレ利用状況
・樹木の立枯れ・食害調査
・植林帯の状況調査
・コース上のゴミの状況
12名 うち委員会より6名 ○バイオトイレ閉鎖後の小屋設置の蛎殻トイレ視察
○避難小屋トイレは相変わらず汚い、管理を徹底するべきか
○石尾根の食害は想像を絶する程、早急な対策が必要
2007
4/14~22
5/14(撤収)
カタクリパトロール(御前山) ・カタクリ盗掘防止
・ポータブルトイレ普及活動
・山岳トイレについてのアンケート
・カタクリの保護と山のトイレマナー啓もうのためのチラシ配布
・登山道の清掃活動
◎山渓環境賞B賞受賞記念事業
惣岳~御前山にかけてのカタクリ群生地に保護ロ−プ設置
自然保護指導員延104名 ○週末は麓の駐車場が満杯となった
○カタクリ保護柵は効果的だが撮影用スペースが欲しい
○降雪後、滑り防止のため保護策内歩行目立つ
○簡易トイレの普及活動・アンケートに好意的
○ゴミは減ったがタバコのフィルター・飴の包紙などが目立つ
○ 山麓の駐車場か避難小屋に改善トイレ設置を行政に働きかける
*18~20日降雪のため中止
5/20 春の自然観察会(五日市秋川丘陵) ・登山マナーの啓もう活動
・春の山野草解説
・初級登山教室
・身近な食材のテンプラ試食
103名 うちスタッフ25名 ○子供連れ含めリピーター多い
○山菜のテンプラ好評
6/3 清掃山行(高尾山) ・ゴミ袋配布
・登山マナーの啓もう活動
・登山道の清掃活動
・全国一斉水質調査協力
91名 うちスタッフ9名 ○ゴミはほとんどなし
○予想以上の参加者で、指導員の協力を得て5班編制で実施
7/7~8 雲取山環境調査 ・雲取山荘のトイレ利用状況
・雲取避難小屋のトイレ利用状況・樹木の立枯れ・食害調査(特に深刻なシカによる食害チェック)
・コース上のゴミの状況
・秩父岳連との意見交換
11名 うち委員会より4名 ○冬季用蛎殻トイレ好調に4/28迄稼働(4年目)
○バイオトイレの稼動状況調査
○避難小屋トイレ清潔に保たれていたが、周辺の埋没ゴミは未処理
○鹿の食害益々甚大(幼木保護策効果なし)
10/20~21 日本山岳耐久レース(奥多摩) ・仮設トイレ設置
・ポータブルトイレ普及活動
・水溶性ペーパー使用の啓発活動
・大気汚染調査(NO2測定、35ヶ所)
・ゴミ袋配布
大会役員として委員会より13名 ○山域のNO2濃度測定実施、現在分析依頼中
○好天下、2000名以上の参加有、大会初の死亡事故発生、今後の大会運営方法再検討
10/28 奥多摩清掃山行(耐久レースコース) ・耐久レース後の清掃活動及び環境への影響調査   ○レース後の清掃で概ねゴミ等の回収は済んでいたが、乾電池や一般ハイカーのものと思われるタバコの吸い殻、回収できなかったコース上のテープ等回収
11/18 秋の自然観察会(五日市丘陵) ・里山の秋の植物・樹木解説
・奥多摩の成り立ち(地質)解説
・キノコ解説
・初級登山教室(ローインパクトな山登り)
・山岳写真講座
77名 うち外部講師1名
内部講師・スタッフ23名
○身近な植物の「秋の姿」紹介
○地元で採れるキノコの味噌汁・天ぷら提供
年間を通じて実施 主に秩父多摩国立公園 ・自然保護の啓もう、自然観察会の実施
・登山道の清掃活動
・ゴミ袋の配布
・ポータブルトイレの普及活動
・トイレットペーパー使用の呼びかけと使用済みペーパーの持ち帰り運動
・御前山周辺4ヶ所で3月から12月まで毎月水質調査実施、19年度は2種の試薬を使用し、データの信頼性・有効性を確認中
・19年度公益信託自然保護ボランティアファンドより補助金取得
・山岳7団体自然環境連絡会に参1加
・行政との関わり(課題)
   
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2007/12/9 日山協 自然保護指導員の講習会が行われました。新規・更新対象者、専門委員も含めて参加者は70名になった。

講習会の目的
・自然保護活動とは何か理解する。
・登山者として山の自然を守るために、問題提起します。
・自然保護指導員として何をすべきかの理解。

内容
1 自然保護委員会 委員長挨拶 (徳永)
2 自然保護指導員としての知識 (岡田)
3 都岳連自然保護委員会の活動の紹介 (小高)
4 講演 自然保護と私:自然保護活動 過去、今日、明日 (都岳連自然保護委員会 元委員長 椎名氏)
5 事務連絡、質疑


 年2回の雲取山調査山行の夏期、梅雨も明けない7月7日〜8日に定点観測を行った。
 JR奥多摩駅前、集合の8時頃から小雨がパラツキ始める。10時25分、天候と時間短縮を苦慮しメンバーの車両提供も得て、小袖から歩行開始。雨は止んだものの10mの視界。濃いガスがメンバー10名を取り巻く。谷向こうの赤指尾根はもちろんトップの姿まで霞む状況では自然と目は足下に向く、でもそこには別の発見がある。要諦目の山道横断幾多の痕跡。ニホンシカの糞。昨年眼前で確認した食害樹木の枯死状態。また、遠く侵入者警戒を伝えるニホンザルの鳴き声。前年同時期より多い春ゼミの声。間伐で勢いを取り戻したのか、植林杉の芳香は鼻で檜風呂体感等々。近距離、聴覚、臭覚で調査は開始された。
 11時40分、最初の水場で水質調査を実施する。COD(化学的酸素消費量)測定。水温は10℃で試薬数値「8以上」。判定結果:水中の酸素量不足。原因は色々考えられ、通常は植物性プランクトンの異常発生等であるが、水量の少ないこの時期は地中での滞留時間が長いとどうしても微生物の増殖を伴うこともある。いずれにしても乾いた身体には美味しい「一杯」ではあった。
 13時30分、昨年より水温は3℃、気温で5℃低いためか、立ち止まると肌寒いなか漸くブナ坂に到着した。昨年からスズタケの開花を多く見る。笹類の寿命は60年。今がちょうどその時期に当るのか。昔は笹の開花は飢饉の前触れと云われていたのを思い出す。シカの食害は広葉樹に多いが、石尾根の針葉樹は特に登山道沿いの立ち枯れ現象が目立つ。原因は酸性雨とも木の寿命ともいわれているが正確には不明である。人為的では無いことを望む。
 尾根筋右側は防火帯のため毎年「刈取り」が行われ、刈取り後に昔は亜高山植物のお花畑であったが、今はシカも好まぬマルバダケブキの勢力範囲である。これも生態系推移の一端なのか。
 15時30分、避難小屋着。トイレ調査実施:人気山域のためか清掃は行き届いている。ただし、小屋周辺の埋没ゴミは未処理のままである。年代物のジュース缶、割れた酒瓶が顔を出す。16時00分、雲取山全員登頂。証拠写真撮影後早々に山荘を目指す。16時40分山荘到着。
 7月8日のトイレシンポジュームにも参加された山荘ご主人の新井氏より冬季利用の牡蛎殻トイレ事情を聞く。
  • 低気温で今年は(2007)4月28日まで利用。
  • 流水確保のため1季で軽油ドラム缶8本使用。
  • 牡蛎殻の交換は不要だが活性炭の補充要。
  • 発電機のメンテナンス等の費用発生。
  • 利用者のマナー低下。
ご高説拝聴のたび山小屋経営の難しさを痛感した。
今回の雲取山調査でも改めて「調査継続の重要性、必要性」を再確認した調査山行であった。

  都岳連通信2007/2号より 自然保護委員会
p20070701sidiinkoshu.jpg   7月1日(日) 小雨模様の中、東京都西多摩郡檜原村「都民の森」山域で、自然保護委員3名の講師と委員会スタッフで、2007年度の自然保護指導員新規申込者15名の内、都合により出席できなかった4名を除いた11名の方々に実地講習会を実施した。

実習内容
  • 都民の森事務所から三頭沢上部間の岩石と地勢の解説と実地観察(藤井謙昌委員)
  • 水質調査項目(COD、アンモニア性窒素、亜硝酸性窒素、硝酸性窒素、大腸菌、導電率)の意味、目的の解説と調査実習(岡田博之、高橋巌委員、スタッフ)

以下に受講者からの感想を報告する。
  • 山小屋が無人で荒れている。自然保護に関心があり定年を機に東京、屋久島両方で保護活動をしたい。自然保護活動は、単なるゴミ対策だけではないと感じた。
  • 世のために役立ちたく申込をした。地球、地形、水質の話を聞いたがあせらず勉強していきたい。
  • 緑を後世に残せるよう、お手伝いしたい。
  • 山への感謝の気持ちで保護活動をしたい。人に注意するには知識、勉強が欠かせないと考え参加した。水質調査をしてみたい。
  • 今まで自然保護に関心がなかったが、これから水の汚染などについて勉強したい。
  • 地勢の学習が自然破壊と関係するとは、考えていなかった。「岩石」について改めて勉強するとともに保護活動をやっていきたい。
  • (登山をしているので)自然に対し「罪悪感」を感じているので、お役に立ちたい。
  • 毎週のように山に行っている。「お花摘み」のゴミが気になっているので少しでも少なくする活動をしたい。
  • 今までガムシャラに登山していたが保護に関心を持つようになった。今日は自然保護の入り口に触れ、扉が開いた感じであり、今後活動をしていきたい。
  • 同じ会の人が積極的に参加しており、私も心新たに山に恩返しをしたい。美しい白然を守りたい。
  • 過去に水質汚染の調査を勉強したことを思い出した。(受講者の)山岳環境保護についての関心が高く、活動に対しても積極的に参加したいとの意欲がヒシヒシと伝わってきた。自然保護活動をやっていきたい。
 実地講習をとおし、自然環境保護の必要性や活動のきっかけを掴んで戴けたのではないかと思う。受講者の意欲を都岳連白然保護活動と融合していくことが課題と考える。実地講習が概ね好評なので、講習内容に改善を加麦質の高い講習会へと発展させたい。
 応募者は咋年19名、今年は15名と数年前の半数以下であった。都岳連加盟山岳会の内、82団体が自然保護指導員を置いて活動されている。指導員のいない会においては山岳環境保護や啓もう活動の上でも指導員のご推薦をお願いしたい。

 都岳連通信2007/2号より  自然保護委員会

アジア山岳連盟国際自然環境会議2007in松本 にて、委員長が都岳連自然保護委員会の紹介をしました。

 北極の氷が70−80年代頃に比べて日本列島の7.5個分も解けてしまっているそうです。南極の氷もそうだと思いますが地球温暖化のスピードが急激に上がっています。その為、南太平洋に浮かぶ美しい珊瑚礁の島ツバルは海水面の上昇により世界で最初に沈む国だと言われています。既に住民は脱出を決意したそうです。
 地球の誕生が46億年前、人類の出現が600万年前とするならば産業革命後のたった260年前頃から人間は自然界の循環サイクルを断ち切って急速に地球破壊を始めました。

 私達の東京都山岳連盟自然保護委員会は、社会人・大学等の山岳団体260団体が加盟している公益社団法人東京都山岳連盟の中の一つの委員会です。自然保護委員会には30名程のメンバーがいます。毎月委員会を開き、年間計画の基に活動をしています。
 「継続は力なり」、少人数ではありますがたゆまぬ努力と継続で社会の自然に対する意識を喚起すべく啓もうに努めています。
 
 (アジア山岳連盟国際自然環境会議2007in松本から)
  自然保護指導員 徳永邦光

網代弁天山から城山ハイキングと自然観察

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2007年 11月18(日)快晴
 9時に五日市線の武蔵増戸駅前広場で、受付を済ませ、観察会がスタートする。
 網代大橋の下の秋川の川畔を行くと流れの中にコサギが何かをついばんでいる。網代公民館前広場に全員集合して自然保護委員会の徳永委員長の挨拶、今日の予定、観察についてなどを説明する。班毎の行動になるので、参加者53名(内子供3名)1班を8人から10人の7班に班分けをして、そこへ委員会のスタッフが2名つく。
 10時出発。珍しい田んぼが見られる。ここのノハラアザミから始まる。触ってみる。
 事前に、今日の観察の主となる12種を選び、それに春のときの写真、現在の拡大写真を添えて説明などを加えながら進行していく。秋には花が少なく実になっている種が多く、春の花の写真が大いに参考になる。網代城山へ11時15分着、昼食にする。そのあと、休憩時間を利用して西田先生に森林の環境保全的効用、森林の生態系、生物の多様性などを樹林に囲まれた中で、やさしく話していただいた。ジャケツイバラの幹を触りトゲトゲを感じる。
 高尾から車道を歩き、民家の庭先を見ながら廣徳寺の2本の大イチョウを観察する。黄葉しているが今年は遅れている。気根を説明する。2時に「やまぼうし」へ順次、到着する。
 特製のキノコ汁を賞味する。突然に木枯らし一番が吹き出したので暖かいキノコ汁で体が温まったと思う。続いてキノコの話を現物と写真、パソコンの画面で説明していただく。皆さん興味をもって見ていた。3時に解散する。
 秋の日の短い時間であったが、参加の皆さん、それぞれに感じた一日であったと思います。

講師  西田氏(キノコアドバイザー、森林インストラクター)
自然保護委員会観察会スタッフ
CL:森谷、SL:小原、
徳永、大島、椎名、小島、廣田、溝口、野本、猪狩、渡邊、山根、西山、渋谷、野口、長谷川
料理班
小高、西川、小林、天野、東京野歩路会有志
p20070520kansatsu.jpg網代城山ハイキングと山野草観察

 早朝は雲があったが集合時間頃には快晴になる。JR五日市線の武蔵増戸駅前にスタッフ18名が待機。料理班の7名は天ぶら会場で下準備をしている。電車が到着するたびに参加者が到着する。受付を済ませ資料を受け取り、人数をまとめて出発する。網代公民館の前に全員集合する。ここで徳永委員長の挨拶、本日の予定、連絡事項等を話したあと班分けをし、班ごとの行動で観察会を進める。総勢100名の大観察会である。
 まずはハルジオンとヒメジョンの見分け方を説明。ニガナが咲いている。テイカカズラも見られる。山桜やつつじの木も多い。奥ノ院の弁天洞窟の中に大黒天が祀られ、この地域の伊那石で出来ている。シイの古木がある。葉がビロードの肌触りのようなヤブムラサキ、実が出ている稚児百合、スミレの実も見られる。コウヤボウキも多い。弁天山の項上にネジキがある。幹も枝もねじれていて、不思議な形をしている。下って城山への道へ入とアセビ、アオキが多い。葉の中央に実がなっているハナイカダがある。鞍部から登りになる。コゴメウツギ、マルバウツギ、ツクバネウツギが咲いている。北側の木の上方に黄色の花のジャケツイバラが見える。小広い網代城山の項上へ着き昼食休憩。ここは戦国時代に山城の本丸だったという。
 高尾の集落で車道へ出る。天王橋でミズキ、テイカカズラを見て小峰公園へ到着。休憩をして、藤井前委員長の話は地球の誕生、温暖化による植物や生態の変化などである。本当におろそかにできない事態になりつつあることが改めてわかる。
 天ぷら会場では、料理班の皆さんが腕をふるった山菜、キノコの天ぷら、山菜汁に参加者の皆さん方大満足。ここで解散となる。
 都岳連通信2007/1号掲載記事から 自然保護委員会:森谷