高尾山クリーンハイクとセッコク観賞 2008年6月8日(日) 曇り(予報は午前中に小雨)

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 今日のセッコクを観賞しながらの高尾山の清掃山行は、6月の環境月間に合わせた自然保護の啓もう活動である。
 京王高尾山口駅前に8時ごろからスタッフが集まり、電車が着くたびに参加者が増えてくる。9時から開会式を行う。開催の挨拶、自然保護委員会の大島委員長の挨拶があり、今日の予定、班分けについて説明をする。
 参加者63名、スタッフ16名になった。参加人数が多いので、スタッフ2~3名、参加者10名前後、協力してくれた自然保護指導員も入り、5班の編成にする。
 9時25分に順次出発する。参道へ入るとシャガの花が咲いている。シャガは土止めに効果があり高尾山の参道、登山道の斜面に多く見られる。
 6号路(びわ滝コース)を行き、びわ滝分岐から15分位で杉の大木の上方にセッコクの花が咲いている。その先にも、薬王院あたりにも今年はセッコクが多く咲いている。黄色の花のジャケツイバラも見える。
 橋の脇の広場でカメラ講座を行う。水量の多い沢道から緩やかな道、急登の階段を登り、尾根の広場に出る。休憩しながら熱中症対策とハイキング講座を行う。薬王院からの道と合わさると賑やかになり、頂上は人で賑やかで、誰かかが山の銀座だと言っていた。
 高尾山頂上では気象講座、自然保護委員会が行っている水質調査についての説明もする。そして今日の清掃山行に参加していただいたことに対する感謝状を差し上げて、委員長挨拶があり解散する。

参加スタッフ:  大島、藤井、徳永、小島、溝口、新村、小原、西山、山根、渡邊、小林、猪狩、野口、長谷川、CL 渋谷、 SL 森谷
投稿:森谷
写真:例年より多いセッコクの花、高尾山口駅での挨拶、高尾山頂上での感謝状、ヤマボウシ

 地球温暖化問題を主なテーマとして、本年7月7日「2008北海道洞爺湖サミット」が開催された。約1000年から2000年前の中世期、地球の気温は、温暖期や小氷期等の変動を繰り返しながら比較的安定していたが、西暦1750年頃から、人間による化石燃料の使用によって平均気温が上昇し始めた。化石燃料に含まれる二酸化炭素やメタン等の温室効果ガスの放出が急速な地球温暖化の大きな要因とされている。このままでは、西暦2100年までの間に、平均気温が最大6.4℃上昇すると言われている。これは過去1万年の気温再現結果に照らして上昇の速度が明らかに異常である。今後20~30年の間に「京都議定書」「洞爺湖サミット」「09デンマーク会議」等でドラスティックな温暖化抑止対策を講じておかなければ、地球は取り返しのつかない事態に陥るだろう。

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 さて、2007年6月23日、中央高速と関越道間の圏央道が開通した。高尾山を隧道でぶち抜き、圏央道高尾トンネルの掘削工事が2009年度貫通を目指し現在着々と進行している。圏央道は、神奈川県横須賀市から高尾山を通り、埼玉県、茨城県を抜け、千葉県木更津市を結ぶ首都圏中央連絡自動車道路である。高尾山は東京都心から50キロ、電車で1時間足らずで、家族連れや若者達、中高年とあらゆる階層の人々に愛され、年間250万人が訪れるという。東京を訪れる外国人観光客の人気は、浅草、秋葉原に次いで高尾山だそうだ。最近、フランスのタイヤメーカー「ミシュラン」が、高尾山を三ツ星にランクしたほどだ。
 近郊に緑豊かな憩いの場を持つことが近代的な大都市の条件なら、高尾山はその役割を十分に果している。南斜面が温暖帯、北斜面は冷温帯であるため、約1300種の植物、5500種の昆虫類、130種の野鳥、30種の哺乳動物が棲息しているという。貴重な自然の宝庫であり、見事な食物連鎖のシステムが構築されている。トンネルによって水脈が分断され、生命の根源である水がむやみに放出され、滝が涸れ、高尾山の豊かな自然に多大な悪影響を及ぼすことが懸念される。
 宇宙の出現は137億年前、地球が46億年前、生命の誕生が40億年前、そして人類が現れたのが600万年前とは、元自然保護委員長・藤井謙昌が唱えるところである。想像も出来ない驚くべき時間をかけて形成された地球の歴史を考えるならば、我々人間は、地球に対してもっと謙虚にならなければならないだろう。産業革命後僅か260年で、人類は鉄とコンクリートにより自然界の循環サイクルを断ち切り、生態系破壊を始めた。今さら260年前の社会に戻ることは不可能であるが、これからは便利さばかり求めることにブレーキをかけて行かねばならない。
 1972年6月5日、スウェーデンの首都ストックホルムで国連人間環境会議が開催された。以来、6月5日が「世界環境デー」となった。我々は毎年6月初旬の日曜日、新聞等で参加者を募集して高尾山清掃キャンペーンを実施している。同年尾瀬で始まったゴミ箱撤去運動以来、高尾山にもゴミは殆ど見当たらなくなった。20年余も続けてきたことが世間の風潮と相まって漸く効果が出てきたものと認識している。継続は力なりだ。
 時代は今、将に環境の世紀、自然保護という傲慢な考えを捨て、人類は動植物と平等に地球の恩恵を享受するという思考へと展開して行かなければならないと考えている。

 自然保護指導員 徳永 邦光
 (都岳連通信第4号 巻頭言より)

p20080325sekkoku.jpg 新緑の高尾山でセッコクの花の観賞と清掃ハイキングを行います。
ゴミの無い、花と緑の美しい山。環境保全活動の裾野を広げていきましょう。
 
実施日  2008年6月8日(日) 小雨決行
集合   京王線 高尾山口駅前 午前9時
     (都岳連の旗が目印です)
申し込み 不要、集合場所に直接お集まりください。
参加費  無料
持ち物  昼食、水、雨具、軍手、ゴミばさみなど
     日帰りハイキングのスタイルで参加してください。
解散   正午過ぎ頃、高尾山山頂で感謝状を差し上げて解散になります。
主催   (社)東京都山岳連盟 自然保護委員会
問い合わせ
     (社)東京都山岳連盟 事務局へ電話か、 でお願いいたします。
     Tel: 03-5524-5231(平日の13時 - 17時)

 6月は全国環境月間です。当委員会では、環境月間に合わせてこの企画を続けています。毎年、多くの方が参加してくださいます。
 この時期は、杉の木などに寄生するランの「セッコク」の花が美しく咲いていて参加した皆さんが楽しまれています。双眼鏡か望遠鏡があればよく見えます。この他に、シャガ、ジャケツイバラ、サイハイランなどの花も見られます。
 気象、写真、ハイキングなどの話もあります。お友達、ご家族で、お一人でもお気軽にご参加ください。


高尾山清掃山行6月3日(日)
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 今年も高尾山清掃山行が6月5日から始まる環境週間に合わせて行われた。天気は晴。午前9時、京王線高尾山口駅前に82名が集まってくれた。スタッフは9名、徳永委員長の環境保護を交えての話の後、参加者を5班に分けて準備体操をして出発する。自然保護指導員の方には各班に入って協力していただいた。一般の方が参加しやすいように清掃と共にセッコクの花の観賞も入れ、6号路の沢沿コースだけにする。
 琵琶滝の下、修行堂の前の広場で、「全国環境月間全国一斉水質調査」担当委員から、調査の目的と内容の説明を行った。杉の大木の上方の枝にセッコクの花が咲いている。その先の方に黄色いジャケツイバラの花も咲いている。マタタビの葉も見える。実が成っているハナイカダ、フタリシズカ、サイハイランなどが見られる。シャガの花も咲いている。シャガは根を張り土砂崩れを防いでいるという。
 12時、山頂に全員が揃ってから城所先生の気象の話、ハイキング講座、デジタルカメラ講座、熟中症予房などの話があり、徳永委員長から参加者の皆さんに感謝状を差し上げて解散する。
 参加者の皆さんや行き交う人に対し、高尾山を美しい山にしようという啓発になったのではないかと思う。
 (森谷)